2016/12/26 三者三様 ・・・ オカヨシ、オオバン、カイツブリ(守山市)

潜水を繰り返しては水草を食べていたオオバン、そこへやって来たのはカイツブリ。カイツブリは魚が主食、2羽は争うことなく隣り合わせで水草、魚を食べていた。次にやってきたのは、まだ若いオカヨシガモ。オカヨシガモがオオバンの隣で水草を食べはじめたとたん、オオバンが餌場を横取りされことを怒り、追い出しにかかる。 (オオバン)「俺の餌場に入ってくるな!」 (オカヨシガモ)「ごめん、ごめん、そんなに怒らなくても・・・」 (カイツブリ)「何の騒ぎ?まあ僕には関係ないけどね」と三者三様のひとコマ
(撮影・Canon6D・ISO400)

2016/12/19 足をピンと伸ばして ・・・ ケリの滑空(守山市)

冬枯れのヨシ原で水鳥を見ていると、水面すれすれを3羽のケリが追いかけ合うように目の前を通り過ぎた。一体何事が起きたかと気配を探っていると、今度は反対方向から先ほどの3羽が戻ってきた。まさかとは思ったが、再度戻ってきたら飛翔を撮ってやろうとカメラを準備。すると、またまた3羽がグライダーのように滑空し戻ってくる姿を確認。ケリが上空を飛ぶ姿はよく見かけるが、シギやチドリが水上を滑空するように、目線より下を猛スピードで飛ぶ姿はなかなかの迫力。足をピンと伸ばし一直線・・・ がこんな感じ。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2016/12/12 可愛いお客さん ・・・ ハジロカイツブリ食事中(草津市)

琵琶湖に隣接する池に2羽のハジロカイツブリがやって来た。白と黒に淡いグレーといったシックな羽色に、朱色の目がアクセント。意外と警戒心が強いので、身を隠しそばへ来るのを待っていると、近距離で見事な魚捕りを見せてくれた。魚の種類は不明だが、厚みのある魚体を一気に飲み込んだ。この池に1年中くらしているカイツブリが、先輩面して追い立てるが、この水辺を離れるようすはない。つい先日、近くの湖上を飛ぶコハクチョウの姿も見られ、琵琶湖南部にも本格的な冬鳥シーズンがやってきた。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2016/12/05 青色の線を残して ・・・ カワセミ流星号(守山市)

琵琶湖周辺にはいくつもの水路や池があり、そのあたりを歩いていれば必ずと言っていいほどカワセミに出会う。出会うことと撮影することは全く別のことのように思えるが、カワセミは縄張り意識が強く、魚を狙うポイントは大体決まっていて、餌場ポイントを押さえておけば撮れる可能性が高くなる。こんな写真を撮るには、運を味方に付けて「ひたすら待つ」という少々の忍耐力が必要。今回、シャッタースピードは3200分の1。連写はせずマニュアルフォーカス単発での撮影。流星号は青色の線を残しヨシ原に消えた。
(撮影・Canon6D・ISO400)

2016/11/28 秋色をくぐりながら(その2)・・・ メジロ(京都市)

先週の「秋色をくぐりながら・エナガ」に続いて今週はメジロ。場所は同じく京都植物園。絵になりそうなモミジの下では、華やかなウェディングドレスとタキシードを身につけた結婚式前のカップルが前撮りの真っ最中。こちらはその背景に写り込まないよう気遣いながら、枝を渡る鳥たちにレンズを向ける。モミジトンネルは紅葉狩りの人たちで賑やかだが、鳥たちはそんなことを気にも留めず、食べ物探しに余念がない。鳥たちが忙しく動き回ることと、枝が重なり合うことが撮影の難しさ。構図は全て鳥まかせ・・・
(撮影・Canon6D・ISO320)

2016/11/21 秋色をくぐりながら ・・・ エナガの紅葉狩り(京都市)

先週ご紹介した京都植物園、今年のモミジの彩りは100点満点でいうと50点といったところ。遠景で見るとそれなりに見えなくもないが、近づいて見ると葉が縮こまっていてみずみずしさに欠ける。それでも多くの人が訪れモミジにカメラを向けていて、エナガの群れやシジュウカラ、ヤマガラがその頭上を移動していく。池周辺のモミジは小鳥たちの移動コースに入っているようで、モミジトンネルで待っていれば、300mmほどのレンズでこんな写真が誰にでも撮れる。葉が逆光になる位置で撮れば彩りの悪さも軽減される。
(撮影・Canon6D・ISO250)

2016/11/14 今が見ごろ ・・・ ケヤキ並木の紅葉と黄葉(京都市)

京都府立植物園への入り口、赤や黄色に彩られたケヤキ並木が見ごろを向かえている。今の季節、植物園は遠足の子供達で賑わい、バラ園や紅葉を背景にした結婚式の前撮りカップルも目立つ。イーゼルを立て絵画にいそしむ人、三脚をローアングルにセットし、レフ板で光をあてながら熱心に植物を撮影する人、一脚に望遠レンズを付けて野鳥撮影を楽しむ人もたくさんいて、紅葉のモミジにとまる池のカワセミを狙い、望遠レンズが並んでいたりもする。楽しみ方はそれぞれ、好天の日を見定めて一度訪れてみてはいかが・・・
(撮影・Canon6D・ISO200)

2016/11/07 アケビレストラン ・・・ 今度のお客はメジロさん(栗東市)

野道では色とりどりの木の実、草の実が目立つ季節。実の種類によって、鳥たちにも好き嫌いがあるようだが、美味しいアケビの実にはいろいろな鳥がやってくる。まずはエナガが集団でやって来て一口、二口、すぐにまた谷を渡り林内を移動する。次に来たのはヤマガラ、2羽でやって来て、中身の残るアケビを探しながらあちらの実、こちらの実へと枝を渡る。そして今度のお客はメジロ、中身のたっぷり残る極上のアケビをみつけ食べはじめる。逆光に彩られる葉を生かし、メジロが黒くならないよう弱い光を当てての日中シンクロ。
(撮影・Canon6D・ISO125)

2016/10/31 ハチに擬態? ・・・ ホシホウジャクの吸蜜(栗東市)

サンインヒキオコシを撮影していると、ブーンと羽音をたてながらホシホウジャクが吸蜜にやって来た。ハチに擬態し、ホバリングしているらしいが、写真家のさがというのか、それがさほど珍しい生き物でなくとも、ホバリングする姿を見ると、その動きをしっかり写し止めようと血が騒ぐ。まして今時はフィルム代や現像代を気にする必要もないので、心置きなく撮影を楽しむことができる。しかし、プロアマにかかわらず誰もが同レベルの写真が撮れるようになり、プロとしてはその写真を使うための企画力が必要になる。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2016/10/24 卵が出た ・・・ ナツアカネ産卵の瞬間(栗東市)

赤とんぼの季節が訪れた。アキアカネが連結しながら浅い水たまりに産卵するのに対して、ナツアカネは連結飛行したまま空中から卵をばらまくように産卵する。稲刈りの終わった水田では、その両種を観察、撮影ができる。ナツアカネのメスは胸から数えて8番目の節の下部に産卵弁があり、そこから卵を産み落とすが、写真をよく見てもらうと、メスの産卵弁から卵が産み出されるのがわかる。前を行くオスの胸下部にある副性器にも何か小さな固まりが付着している。これは精巣だろうか・・・ 詳しい方は是非お知らせ願います。
(撮影・Canon6D・ISO320)

2016/10/17 届きそうで届かない ・・・ チョウセンカマキリ(守山市)

群生するコシロノセンダングサの中に、チョウセンカマキリを見つけた。オオカマキリに比べるとかなり小ぶりで、センダングサの細い茎の上も軽々と移動する。センダングサの茎に同化し獲物を待ち伏せていたカマキリの前に、蜜を求めてチャバネセセリがやってきた。もうひとつ上の花にやって来れば射程距離に入るのだが、この距離では前肢を精一杯伸ばしても届きそうにない。チョウに気づかれぬよう、そっと体を移動させながらその距離を詰めていく。もう一息・・・ それでも届きそうで届かない。さて、その後の展開はいかに・・・
(撮影・Canon6D・ISO200)

2016/10/10 けなげなオス ・・・ ニトベハラボソツリアブ結婚飛行(栗東市)

道端に咲くイヌコウジュにやってきたニトベハラボソアブのペア。交尾したまま、群生するイヌコウジュの間を縫うように移動するが、体長15mmほどでその名の通り腹が細く、しっかり見ていないと見失ってしまう。花の蜜を吸っているのはメス。結婚飛行の主導権はメスにあり、メスが吸蜜中、オスは羽を震わせながら、ただひたすらに食事が終わるのを待つ。一箇所に留まらず次から次へと蜜を求めて飛行するメスと、それに連れ回されるオス。アブにはアブの恋のルールがあるのだろうが、けなげなオスに同情してしまう。
(撮影・Canon6D・ISO400)

2016/10/3 女王様との出会い ・・・ ムネアカオオアリ(栗東市)

林縁でキチョウの産卵を見ていると、足もとの草に大きなアリが上がってきた。体色はムネアカオオアリに似ているが、一見したところ2cmほどの大きさがあり、いつも見ているムネアカオオアリとはスケールが違いすぎる。アリに関してそれほどの知識はないが、おそらく女王アリであろうことはその場で判断できた。撮影時には気づかなかったが、写真をよく見ると胸の側面に羽が落ちた痕跡がある。女王様について調べていて一番驚いたことは、10年以上も生きるというその寿命。生き物の寿命は誰が決めているのだろう・・・
(撮影・Canon6D・ISO200)

2016/09/26 今年は早いぞ ・・・ オオカマキリの産卵(栗東市)

地球規模での気候変動が問題になっているが、長年身近な自然を見ていると、小さな変化にも敏感になる。今年はオオカマキリの産卵がやけに早い。例年であればセイタカアワダチソウが咲く10月中旬からはじまる産卵が、すでにはじまっている。ウスバキトンボの飛翔数がいつになく多いのに対し、マイコアカネの姿が全くない。今年もすでにモミジの葉は縮れている。ここ数年、年を追うごとに紅葉のくすみがひどくなり、滋賀で美しい紅葉を撮ることが難しくなった。当たり前が当たり前でなくなる自然が増加している。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2016/09/19 小さな仕立て屋 ・・・ ダイミョウセセリの幼虫(栗東市)

ダイミョウセセリはヤマノイモの葉に卵を産みつける。この季節、林道沿いの薮であちこちにつるを巻き付けているヤマノイモの葉を丹念に見ていくと、直径1mmほどの毛むくじゃらの卵を見つけることができる。孵化した幼虫は、葉の縁まで行くと「コ」の字型に葉に切り込みを入れ「 | 」の部分だけ切り込みを少し残し、口から出す糸を巧みに使い二つ折りにする。幼虫はその中に隠れ成長する。小さな仕立屋さんが葉に切り込みを入れはじめ、折りたたみが完成するまでの時間は1時間20分ほどだった。おつかれさま・・・
(撮影・Canon6D・ISO400)

2016/09/12 口を大きく開けて ・・・ ツバメの水飲み(野洲市)

ツバメの群れが、田んぼにやって来た。田んぼはちょうど稲刈りの季節、稲刈り機に驚いて飛び立つ昆虫を狙い、稲刈り機の動きを追いかける。暑さが残る中で、虫ばかり食べていては喉が渇くのだろう、近くの水路へ向かうと、水面を滑空しながら口を大きく開け、くちばしですくい取るようにして水を飲む。岸辺に下りて飲む方が、はるかに飲みやすいと思うのだが、ツバメにとってはこの方法が良いらしい。風上に向かい水面に進入してくるが、そのスピードに動体視力が追いつかず、イメージ通りの撮影が難しくなる。
(撮影・Canon6D・ISO400)

2016/09/05 男から女に ・・・ 変身するミゾカクシ(甲賀市)

田んぼの畔近く、湿り気のある場所に咲くミゾカクシ(別名アゼムシロ)は、この季節ごく普通に見られる植物だが、花が男から女に変身する特徴を持つ。花の上部に突き出すようにある突起から、まずオシベが出て花粉を放出、その後オシベが枯れるとその奥からメシベが顔を出す。写真で見ると右上の花が男の時期(雄性期)、左下が女の時期(雌性期)ということになる。このように雄性期が先にくる植物を「雄性先熟」、その逆を「雌性先熟」と言う。身近な植物ではチューリップなども雄性先熟の花である。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2016/08/29 花の命は数時間 ・・・ 夕方に咲くミズオトギリ(蒲生郡)

雨の少ない滋賀県南部、普段は湿地化している休耕田もからからに乾いている。そんな中、ほんの少し湿り気の残る場所に、蕾をつけたミズオトギリを見つけた。朝になると開くアサガオや夜に開花するマツヨイグサ、カラスウリはよく知られているが、夕方にだけ咲くこのミズオトギリは認知度が低い。午後3時をまわったころ、かたく閉じていた蕾がゆるみはじめ、午後5時ごろ開花する。開花した花は夜になると閉じてしまうので、花の命はとても短い。どんな理由でそんな咲き方をするのか、その理由をたずねてみたくなる。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2016/08/22 穿孔の利用 ・・・ タマムシの産卵(栗東市)

カシノナガキクイムシの被害で、多くのコナラやクヌギの木が枯死している。この林では、そんな枯れ木を狙い、たくさんのタマムシが産卵に訪れる。産卵のようすを見ていると、タマムシが産卵管を差し込む場所は、カシノナガキクイムシが開けた穿孔の入り口。産卵終了後にその穴を覗いてみると白いミルク状の産卵跡がよくわかる。開けられた穿孔が新しい木には、カシノナガキクイムシの天敵といわれるルイスホソカタムシが集まっているためか、タマムシは枯死してから数年経った木を好んで産卵するようだ。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2016/08/15 呉越同舟 ・・・ オオスズメバチとクロコノマチョウ(栗東市)

クヌギの樹液にオオスズメバチとクロコノマチョウが来ていた。いつもは樹液を独占し、他者が近寄ると大きな顎で威嚇し、それを追い出すオオスズメバチ。この時ばかりはなぜか仲良さそうに樹液を分け合っていた。ファインダー越しに見えるほのぼのとした光景に引き寄せられて、ついつい近づき過ぎてしまう。この作品は100mmマクロでの撮影で、ほぼノートリミング。食事中のスズメバチが人を襲うことはないと分かっているが、撮影中に重低音で頭上を通り過ぎて行くオオスズメバチには思わず身を縮めてしまう。
(撮影・Canon6D・ISO400)

2016/08/08 ザッザッザッ ・・・ オニヤンマの産卵(大津市)

木もれ日の落ちる小さな沢で休息していると、目の前にオニヤンマがやってきて産卵をはじめた。ザッザッザッと羽音をたてながら、直立させた体を上下させ卵を産みつけていく。普段は警戒心の強いオニヤンマだが、産卵中は驚くほど警戒心がない。手を伸ばせば届く距離で産卵をはじめると、カメラを近づけても動じることなく、その場で5分ほど産卵を続けた。こちらはオニヤンマと同じ高さから撮影しようと水に片膝をついた体勢になり、ズボンの片足だけが水浸しになる。そんな濡れた膝も直に乾いてしまうほどの猛暑が続いている。
(撮影・Canon6D・ISO800)

2016/08/01 見事な水切り飛行 ・・・ 子ツバメの水浴び(野洲市)

多くの野鳥は、浅い水辺にしゃがみ込むようにして水浴びをするが、ツバメは高速飛行しながら水浴びをする。そのようすは、河原で平たい石を探して、水面を滑らすように投げる水切りに似ていて、水面すれすれを飛翔しながら、水を切るように体をダイビングさせる。親鳥なのか幼鳥なのか区別がつかないほどの早さで目の前を横切るツバメを、炎天下で狙い続けているこちらは、腕、首、顔があっという間に黒く焼ける。近くを泳ぐカルガモ幼鳥も大人へと換羽中、今年生まれた雛たちは独り立ちの時期をむかえている。
(撮影・Canon6D・ISO400)

2016/07/25 葉上の小さな貴金属 ・・・ マダラアシナガバエ(栗東市)

夏の林道を歩いていると、クズの葉上などで忙しく動き回る小さな金属光沢に出会う。体長は6mm前後、透明の羽に黒いまだら模様がある。長い足で円を描くようにして葉上を駆け回るが、その俊敏さを証明する現象として分かりやすいのが、ストロボを使っての撮影。シャッターが開きストロボが発光するまでのわずかなタイムラグの中で画面から姿を消してしまう。要するにシャッター音を聞いてストロボが光るまでに、その場から逃げ去ることができるということ。この俊敏さのかけらでもいいから身につけたい。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2016/7/18 神社の裏庭で ・・・ オオモンクロクモバチ(草津市)

炎天下で撮影中、猛暑に耐えきれず日陰を探して逃げ込んだ神社の裏庭、置き石に腰をかけていると足もとにクモを引きずりながら後ろ向きに歩くハチがいた。後ろ向きに歩いているためか、地面に落ちた枯れ枝や大きな石に何度も行く手をはばまれる。それでも重戦車のようにそれを乗り越え、地面に開いた穴にクモを運び入れる。大きな獲物を運んでいる割に、歩く速度は速く低い姿勢で追いかけながらの撮影は腰が辛くなる。人に危害を加えることのないおとなしいハチで、旧ベッコウバチ科が今はクモバチ科になっている。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2016/7/11 輝く藍 ・・・ チョウトンボの飛翔(野洲市)

水面をひらひらと飛ぶチョウトンボ。ひらひらと飛ぶといっても、いざ飛翔シーンを撮影しようと試みると、それなりのスピードがあって、そう簡単ではない。オスはそれほど広くない縄張りを持っていて、その縄張り内を行ったり来たり飛翔するので、なるべく縄張りの狭い個体を選んで狙いをつける。今回の写真は1250分の1秒で撮った作品。羽色は一見すると黒に近い藍色に見えるが、光線の当たる角度によって青色にも、紫色にも、緑色にも見える。この羽色の美しさに惹かれ、ハス池などで被写体に選ぶ人たちも多い。
(撮影・Canon6D・ISO400)

2016/7/4 お腹すいたよ ・・・ カワウ親子の給餌(野洲市)

住宅地近くの雑木林、ハンノキの大木にカワウのコロニーがある。周辺の木々や竹林ではアオサギ、ダイサギ、チュウサギ、アマサギ、ゴイサギ、コサギも集団で営巣していて、「ウギャウギャ、グワグワ、キュイキュイ」と四六時中賑やかな声が聞こえてくる。お腹を空かせた雛たちは親鳥が餌を運んでくると、首を伸ばし左右に揺らしながら餌をねだる。カワウは捕らえた魚を吐き戻し雛に与えるが、雛たちは喉元までくちばしを差し込んで餌をもらい、それでも足らずにやがて顔全部を親の口の中にもぐり込ませて餌をもらう。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2016/6/27 ツバメの飛翔撮ってみませんか ・・・ こんな感じ(長浜市)

野鳥を撮り始めたのは30年前、フィルムではなかなか撮ることのできなかった写真が、今では簡単に撮れるようになった。こんなツバメも3000分の1ほどのシャッタースピードが設定できるカメラと、300mmレンズがあれば誰にでも撮れる。こつとしては少々風の強い日を選び、ツバメが向かい風を受けてスピードが落ちる瞬間を狙うと撮りやすい。連写は秒3コマもあれば十分。ピントはマニュアルでツバメの動きに合わせカメラを振る。これから雛も巣立ち、飛翔個体も多くなる。初挑戦にはもってこいの季節です。
(撮影・Canon6D・ISO400)

2016/6/20 風変わりな二世帯住宅 ・・・ トビとスズメの同居(草津市)

ヤナギの木に作られたトビの巣。巣の上には2羽の雛と親鳥、そして枝にとまる2羽のスズメ。実はこのスズメ、トビの巣の側面に営巣中。トビの巣の右側に細い枯れ草が集められ、その中心の丸い穴が巣への出入り口。スズメにしてみれば、トビの威を借りてカラスなどの天敵から巣を守ってもらえる絶好の営巣地なのかもしれないが、自分の雛をトビに狙われる恐れはないのだろうか。そんな心配をよそに、お互い干渉することもなく子育てを続けるトビとスズメの二世帯住宅、不思議でもあり微笑ましくもある。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2016/6/13 前が見えていますか ・・・ 大きな巣材を運ぶスズメ(長浜市)

そろそろ鳥たちの営巣も終盤をむかえ、山野でも水辺でも、雛を連れて移動する姿を頻繁に見かけるようになった。そんな中、今ごろになって巣作りに力をいれるスズメに出会った。もしかするとシーズン2回目の子育てか、どこかで営巣を邪魔されて、新たにはじめた巣作りかもしれない。いずれにしても、いくら急いでいるとはいえ、一度にそんなにたくさんの巣材を運んでこなくても・・・ 見ていると、巣材を運び入れる場所になかなか入り込めない。もしかしたら、しっかり前が見えていないのではありませんか?
(撮影・Canon6D・ISO200)

2016/6/6 Shall We Dance ・・・ カンムリカイツブリの求愛ダンス(長浜市)

カンムリカイツブリのダンスはとてもユニーク。求愛ダンスというものの、このペアはすでに抱卵中で求愛は終わっているはず。縄張り争いなどのアクシデントに巻き込まれ、オスとメスの距離が離れたりすると、再び出会ったときに「何事もなくて良かったね〜」という風にしてダンスが始まる。ダンスは「クークー」と鳴き合いながらまず向かい合う。そして首をまっすぐに伸ばし互いに顔を左右に振り合う。オスが右を向けばメスが左を向き、まるでアルゼンチンタンゴのよう。タンゴの名曲ラ・クンパルシータがよく似合う。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2016/5/30 こっちへおいで・・・雛を誘導するカイツブリ(守山市)

琵琶湖周辺では、カイツブリが子育て中。雛を連れた家族もあれば、巣作り中のカップルがいたり、オスメスが交代しながら卵を抱く姿が見られたりもする。カイツブリは滋賀県の鳥に指定されているが、オオバンやカンムリカイツブリなど、営巣環境の近い鳥たちに追い出され、その数が減少している。写真のカイツブリは、雛に運ぶ餌の9割がアメリカザリガニ。ザリガニを捕らえては、激しく振り回しハサミや足を取り除き、食べやすい大きさにして雛に与える。安全な場所に誘導する際もザリガニを見せて雛を誘う。
(撮影・Canon6D・ISO125)

2016/5/23 雨上がりは夏日・・・ずぶ濡れムクドリ(野洲市)

5月半ばだというのに、北海道では真夏日を記録したとのこと。滋賀県も炎天下での撮影が辛いほどの気温上昇。暑いのは鳥も同じ、特にこの季節、鳥たちは営巣時期で巣の中はかなりの高温になっているはず。前日の雨でできた水たまりに、営巣中の鳥たちが次々に水浴びにやって来る。中でもムクドリの水浴びは、スズメやカワラヒワに比べ豪快で、1羽が水浴び場に降り立つと、ようすを見ていた仲間たちが次々に集まり、水たまりを占領する。あたりを警戒しながら遠慮がちに始まる水浴びが、次第に本気モードになってくる。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2016/5/16 黄色のはずがピンクに・・・繁殖期のコサギ(野洲市)

どの野鳥図鑑でコサギを調べてみても、特長として「足指が黄色」と掲載されているはず。この特長が他のシラサギとの見分けポイントになっている。ところが写真のコサギに注目、足指が黄色ではなくピンク色。くちばしと目の間もピンク色、ピンク色は恋の色とはよく言ったもので、その言葉通りコサギは恋の季節。頭に伸びるこの時期特有の長い冠羽を風になびかせながら、青空を自由に飛び回る。このピンク色の時期はひと月ほど、いつも見慣れたコサギの、ちょっと変わったお洒落な姿を探しに出かけてはいかが・・・
(撮影・Canon6D・ISO200)

2016/5/9 私はだれ? ・・・ヒメイズイとも思われるが(高島市)

高島市の雑木林で、足もとにある小さな花が目に留まった。植物全体の背の高さは30cmほど、林内周辺にはアマドコロやナルコユリ、ホウチャクソウなど似た仲間が花をつけていたが、それとはどうもようすが違う。葉は楕円形なのでナルコユリではなさそう、花糸の下部には突起がないのでオオナルコユリでもなさそう。アマドコロかとも思ったが、開いた花の形が違うように見える。それではヒメイズイでは、と調べてみると滋賀県では伊吹山のみで確認されていると記されていて、お手上げ状態。いったい私はだれ?・・・
(撮影・Canon6D・ISO400)

2016/5/2 歌っているのか、嘆いているのか・・・ツバメのペア(長浜市)

ツバメのペアが外灯に止まっていた。左が♂、右が♀で向かい合わせのポジション。このペアにどんな会話が交わされたのか、突然♂が大きな口を開けて天を仰いだ。プロポーズを受け入れられて喜びを表現しているようにも見えるし、受け入れられず嘆きの声を上げているようにも見える。ツバメの場合、お世辞にも美声とは言い難いが、もしかすると精一杯に愛の歌を歌おうと試みているのかもしれない。本当のところは分かるはずもないが、想像力をかき立てるような写真は、それはそれで生態写真にはないおもしろさがある。
(撮影・Canon6D・ISO400)

2016/4/25 足に見えなくもない・・・巣材を運ぶアオサギ(野洲市)

琵琶湖周辺の水路ではこの季節、釣り人の姿が多く見られる。釣り人といってもバス釣りを楽しむ若者たちではなく、川岸に椅子を置きどっしりと構え糸を垂らす年配の釣り人たちだ。その狙いはフナ、日よけ対策などに工夫を凝らした釣り人が並ぶ前を悠然と泳ぐカイツブリやバンがいて、僕はそれを狙っていた。そんな時上空に大きな鳥影、アオサギが巣材をくわえてこちらへ飛んできた。青空を背景にした飛翔写真は鳥が生き生きとして見える。この写真、くわえた枝がアオサギの足の形に見えなくもない・・・
(撮影・Canon6D・ISO200)

2016/4/18 コイの恋・・・コイの産卵(守山市)

水ぬるむ琵琶湖では、コイやフナの産卵がはじまっていて、中でも大型コイの産卵シーンは迫力がある。一匹のメスに数匹のオスが寄り添うように泳ぎ、バシャバシャと大きな水しぶきを上げて産卵するする姿を、あちらこちらで確認することができる。背丈を伸ばしはじめたヨシ原内での産卵は、ヨシが魚体を隠してしまい撮影に苦労するが、ヨシを揺らしながら、浅瀬をゆっくりと泳ぐ姿を見ているだけでも十分楽しめる。春の琵琶湖は恋の季節、松山千春さんの名曲「恋」のラストフレーズ、「それでもコイは恋」・・・
(撮影・Canon6D・ISO400)

2016/4/11 春の草原で・・・ハコベはスズメの大好物(京都市)

春の七草のひとつハコベの種子は、スズメの大好物。僕は子供のころ、ジュウシマツを飼育していて、店で売られている餌の他にハコベを摘んで与えていた。ハコベの種子は、スズメに限らずカワラヒワやムクドリなど種子好きの鳥たちにとって、春のごちそうになる。スズメは、オオイヌノフグリやヒメオドリコソウが群生する草のトンネルをくぐりながらハコベの種子をついばんでいた。食事に夢中になりすぎて、撮影されていることに気づかなかったのだろう、「カシャ」というシャッター音に反応した瞬間がこの表情。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2016/4/4 早春のヨシ原で・・・タシギのツーショット(守山市)

ヨシ刈りされた水辺に、新しく芽生えたヨシが生長をはじめている。ヨシ原には北帰を前に餌を採るタシギの姿があり、周辺のマルバヤナギには獲物を狙うオオタカがいる。そして、そのオオタカの姿を見つけた営巣中のハシボソガラスが攻撃を仕掛けたりして、鳥たちの駆け引きを楽しむことができる。この日は、それほど広くない範囲に6羽のタシギが採餌していて、そのうち2羽がこちらへとどんどんと近づいて来た。僕との距離は7mほど、食事の邪魔をしないようカメラをサイレントモードにしてツーショット撮影。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2016/3/28 琵琶湖は大にぎわい・・・北帰前の水鳥たち(草津市)

背景に写る比良山の雪もすっかり消えて、琵琶湖をにぎわす水鳥たちは、そろそろ北帰の季節。暖かな日差しに誘われレジャーを楽しむ人々も増え、湖上を走るプレジャーボートに追われながら、静かに過ごせる場所に集まる。写真の中ではオオバン、ヒドリガモが多く、その中にキンクロハジロ、ホシハジロの姿がわずかに見られる。画面いっぱい鳥だらけだが、日を追うごとにその数は減少し、湖上にはバス釣りボートが目立つようになる。琵琶湖での暮らしもあとわずか、ゆっくりと羽を休め、無事北国へと帰ってほしい。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2016/3/21 琵琶湖環境に一役・・・巣材を運ぶカワウ(野洲市)

水辺から飛び上がったカワウに何か絡みついていた。バス釣りのルアーかと思ったが、こちらに近づいてくるにつれて、植物のつると判明。上空を通過するのを待ちシャッターを切る。カワウは早くも巣作り中、巣材を運んでいるのだろう。撮影中は気づかなかったが、できあがった写真をよく見ると、運んでいるのは琵琶湖の厄介者、オオバナミズキンバイの沈水葉がついた茎のようだ。カワウも琵琶湖の魚を食べてしまう厄介者と言われているが、オオバナミズキンバイの駆除に一役買っているということになる。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2016/3/14 蜜泥棒・・・蜜をなめるメジロ(京都市)

メジロは花の蜜が大好き。早春に花をつける梅、ツバキ、アセビ、イチゴノキなど、花から花へと移動しては蜜をなめている。蜜が大好きなのはヒヨドリも同じで、体の大きなヒヨドリはメジロが蜜をなめているのを見つけると、突進してメジロを追い出し、蜜を横取りしてしまう。ヒイラギナンテンの黄色い花を見つけたメジロが、ヒヨドリに見つからないように、葉の陰に隠れながらこっそりと蜜をなめていた。こちらはそれを気付かぬふりして、こっそりと撮影する。こっそりとこっそりでできあがった作品がこれ・・・
(撮影・Canon6D・ISO200)

2016/3/7 巣作りの季節・・・巣材を運ぶエナガ(京都市)

ほころびはじめた梅の香りを楽しんでいると、頭上にエナガの声。見上げてみると、どこで見つけてきたのか、鳥の羽をくわえてこちらに近づいてくる。つい先日までは、群れで行動していたエナガだが、つがいが形成され巣作りをはじめたようだ。くわえた羽は巣の中に敷き詰められ、抱かれた卵のクッションになる。ヤマガラやシジュウカラも小さな樹洞を覗き込むような仕草を見せ、繁殖の気配を感じさせる。巣作りの季節到来、梅を楽しむことはひとまず後回し、羽をくわえて忙しく動き回るエナガの撮影に集中する。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2016/2/29 何を見ているの? ・・・食事中のヤマガラ(栗東市)

栗東市の山にはたくさんのエゴノキが生育していて、初夏には可憐な白花をたくさんつけ、秋にはその花が果実になる。ヤマガラはエゴノキの実が大好物。冬の林床に大量に落ちている果実を見逃すはずはない。小さな群でやって来ては、落葉の下から実を探し出し、お気に入りの枝に運び、両足でしっかり押さえながら嘴で突き割る。そんな食事風景をこっそり撮影されていることに気付いたのか、「何かご用?」とこちらを見る。その顔がとても愛らしくワンショット。こちらのことは気になさらずに、どうぞ食事を続けてください。
(撮影・Canon6D・ISO320)

2016/2/22 レモンケーキの詰め合わせ・・・イカルの大群(京都市)

文鳥のような体に黄色いくちばし、それに加えて風変わりな名前。野鳥に興味を持ちはじめた中学生のころ、初めて買った野鳥図鑑で印象に残った鳥のひとつがこのイカル。栗東市の山で出会うイカルは警戒心が強く、近づくとすぐに逃げてしまうが、都会の公園に集まるイカルは人慣れしているのだろう。植え込みの隅に腰掛けている僕の前に、100羽ほどの大群が下りてきて、地面に落ちたカエデの種子を食べはじめた。距離は10mほど、「パチ、パチン」という食事音を聞きながら、邪魔しないよう静かにシャッターを切った。
(撮影・Canon6D・ISO400)

2016/2/15 幸せ色にフユイチゴを添えて・・・ルリビタキ(栗東市)

昨日はバレンタインデー・・・ ということで、幸せの青い鳥をご紹介。夏は高山でくらし、晩秋に里へ下りてくるルリビタキ。栗東市の山にはフユイチゴが広く生育していて、野鳥にとって冬の貴重な食料になる。ヒヨドリ、シロハラ、メジロ、ジョウビタキが代わるがわる地面に下りて赤い実を食べているが、果実はハート型の大きな葉の下に隠れていて、そのようすを撮影するのが難しい。そんな中、このルリビタキだけが近くの倒木まで実を運び食べてくれた。写真をご覧いただいた皆さまに、幸せな時間が訪れますように・・・
(撮影・Canon6D・ISO250)

2016/2/8 ひっつき虫のお味は? ・・・アオジ食事中(京都市)

晩秋に林道や草原を歩いていると、ズボンや靴下にひっついてくる草の実。イノコズチの実はヘアピン状の棘がついていて、衣類に付くと取り除くのに時間がかかるやっかいものだ。そんな実の中には栄養満点の種子が包まれていて、アオジにとっては冬の大事な食料になる。「チッ、チッ」と鳴きながら、地面に落ちた実や種子を探していたアオジが、ふと上を見ると、おいしそうなイノコズチ。倒れかけた茎にぴょんと飛び乗ると、くちばしで一粒を摘み取り、器用に外皮をはずし、種子を食べはじめた。お味はいかがですか?
(撮影・Canon6D・ISO160)

2016/2/1 木もれ日の下で・・・のんきなニホンリス(栗東市)

昨年の暮れから、野鳥撮影に行くたびに出会っていたリス君。北海道へ行くと人慣れしたリスに出会うことがあるが、栗東市の山にくらすリスは、人の気配がしただけで森の中に姿を消してしまうのが常。なのにこの子は、一気に逃げてしまうことはなく、一定の距離さえ保っておけば自然の姿を見せてくれた。出会う回数を重ねるうちにその距離は少しずつ縮まり、10mほどの距離でカメラを構える僕に、こんな姿を見せてくれるようになった。ここ最近は撮影場所が変わり、出会うことのなくなったリス君、元気でいるだろうか・・・
(撮影・Canon6D・ISO400)

2016/1/25 落ち葉レストラン・・・シロハラ食事中(守山市)

シロハラの存在は、「見る」ことよりも「聞こえる」ことで気付くことが多い。シロハラは落ち葉の上を歩きながら、くちばしで落ち葉をめくり、その下に潜む昆虫や木の実を食べる。その足音や落ち葉めくりの音が「カサ、カシャ、ザザ」と聞こえてくる。先日車から降りると、すぐそばから落ち葉めくりが聞こえて来た。車に隠れてようすを見ると、落ち葉の下にくちばしを差し込み何かを食べている。食事が終わり顔を上げたところをワンショット。目のまわりには黄色いアイリング、付け根が黄色のくちばしは、先端が泥だらけ。
(撮影・Canon6D・ISO250)

2016/1/18 ヘビメタ小僧がやって来た・・・ミヤマホオジロ(栗東市)

ミヤマホオジロは冬になるとやって来る渡り鳥。山里の林縁部にくらし、草陰に隠れながら地面に落ちた植物の種子などを食べる。オスには眉に見える部分と喉に黄色い部分があり、地味な体色に添えられた、この華やかな彩りに人気がある。見た目のヘビメタ感とは違い「チッチ、チッチ」と、か細い声で鳴く。しかし、林内には似たような声の持ち主が数種類いて、この声に出会うと、まずその正体を見極める。大木に隠れて声の主を待っていると、倒木のステージにひょこんと登場。ヘビメタ小僧の凛々しい姿を、こっそり隠し撮り。
(撮影・Canon6D・ISO250)

2016/1/11 アイシャドウはイエローで・・・エナガのまぶた(栗東市)

冬のモミジを撮影していると、木々を渡りながらエナガの群れが近づいてきた。20羽ほどの大きな群れで、その姿を目で追う間に「ジュル、ジュル、ジュリジュリ」と賑やかな声に囲まれた。すると、その中の1羽が突然撮影していたモミジの枝にやって来た。手を伸ばせば届きそうな距離で、上を向いたり下を向いたり、こちらを見たり。驚かさないようにそっと撮影。エナガのおしゃれポイントは黄色のアイシャドウ。若いころ赤色だったまぶたは、大人になると黄色に変わる。このチャームポイントが可愛らしさを引き立てる。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2016/1/1 謹賀新年・・・子ザルを暖めるニホンザル(京都市)

明けましておめでとうございます。
「今週の1枚」スタートは干支の「申」です。京都嵐山にある「いわたやまモンキーパーク」での1枚です。雪のシーンが撮りたくて嵐山まで車を走らせたのですが、自宅のある栗東で降雪があっても京都市内には雪がないことが多く、何度も振られてしまいました。雪の中のサルたちが暖め合いながら寄り添う姿は、見ていて微笑ましく、子ザルを2頭で包み込むようにして暖めていたこのシーンは、特に印象に残りました。今年もさまざまな自然をご紹介します。どうぞよろしくお願いいたします。
(撮影・Canon EOS3・ベルビア100 ノートリミング)