2019/12/23 水底で春までおやすみ … ゲンゴロウ越冬(栗東市)

水底にたまった落ち葉に隠れるようにして、ゲンゴロウが動かなくなった。冷たくなった水辺でゲンゴロウは成虫のまま冬を越す。ゲンゴロウは寒さに強く、水面が凍った浅い水辺でも命を落とすことはない。水生昆虫の中でも長寿で、2〜3年は生きるらしい。
さて、2019年度の「今週の1枚」もこれが最終回。2020年の開始は1月1日、新しい年の最初を飾る1枚を、現在鋭意撮影中。乞うご期待!! 今年、ホームページをご覧いただいた皆さま、良い年をお迎えください。来年もよろしくお願いいたします。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/12/16 水もしたたる … イケメン、カワアイサ(京都市)

朝日の当たる水面に、カワアイサが顔を出した。渡って来たばかりで、よほどお腹がすいているのか何度も何度も水中にもぐり、魚を追いかけまわしている。なかなか魚は捕まらないが、水上に顔を出すたびに、撥水加工された羽毛からはじける水滴が、水玉になってキラキラと輝く。この水辺は透明度が高く、水中を泳ぐカワアイサの姿がはっきりと見え、顔を出す場所がピンポイントでわかる。イケメンは堂々としていて、僕の存在などには無関心だが、メスは恥ずかしがり屋で、なかなかそばへ来てくれない。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/12/9 いたいた … キチョウも越冬準備(栗東市)

冷え込みが厳しくなった先日、暖かい日にたくさんのキチョウが、日向ぼっこをしていた林縁を散策。きっとこのあたりで冬越しをしているはず・・と崖沿いの草陰を覗き込みながら探索開始。キチョウは、必ず日当たりのよい草陰で越冬するため、1日中日陰の草陰をスルーしながら歩いていると「いたいた!」。シダに覆われた林縁の少し崖になった場所に、こちらをじっと見るようにして、止まっていた。正面から見ると、触角が羽の間に挟み込むようにして、しまい込まれているのがよくわかる。
(撮影・Canon6D・ISO250)

2019/12/2 おやすみは、葉の布団 … ウラギンシジミ越冬準備(栗東市)

林縁の日当たりのよいリョウブの葉に、越冬中のウラギンシジミを見つけた。越冬中といってもリョウブの葉は落葉樹、気温の高い日があれば、また移動するに違いない・・そう思っていると案の定、暖かな日に姿を消した。しかし、その翌朝のこと、なんとなくリョウブを覗いてみると、同じ場所にウラギンシジミが止まっていた。それから一週間、触覚を羽に入れ、葉の寝そべるように止まる姿は、越冬の姿勢。止まっている葉が、間もなく風に飛ばされてしまうことを知っているのだろうか?少々心配してしまう。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/11/25 冬越しを目の前に … ヤマカガシ、トノサマガエルを捕らえる(栗東市)

冬眠場所にも縄張りがあるのか、この季節、山中からトノサマガエルの鳴き合いが聞こえてくる。つい先日、そんな山際の草原から「キュイーン」という声が聞こえてきた。その声は、カエルがヘビに捕らえられた時に出す独特の声。声の方向へ、注意深く進んでみるとヤマカガシ独特の模様が草むらの中に・・頭はどこ?回り込んでみると大きなトノサマガエルが捕らわれていた。トノサマガエルはオスで、来春に向けて、体色はすでに金色の婚姻色、第一指にはメスにしっかり抱きつくための婚姻瘤まである。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/11/18 冬支度 … ススキ野原のキタテハ(栗東市)

先週紹介した、オオカマキリの撮影野原で、カマキリの卵鞘に並ぶようにして、羽を閉じたまま逆さまに止まるキタテハを発見。成虫で冬を越すキタテハは、そろそろ冬支度。蜜を吸う時などは、羽を開き明るいオレンジ色が目立つキタテハも、羽を閉じた姿は枯れ葉色。羽に触覚をしまい込み、逆さまに止まってしまえば、枯草に落ちた枯れ葉にしか見えない。こうして、鳥などの天敵などから身を守り、ひと冬を過ごす。この季節、暖かい日があれば、ここから飛び立ち、より安全な場所を探すはずだが、発見から現在3泊中。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/11/11 このあと、どうなった? … 2匹のオオカマキリ(栗東市)

ススキ野原で、尾部をススキの茎に擦り付けながら、上へ下へと落ち着きなく動き回るオオカマキリがいた。この動きは産卵の気配。そのまま動きを追いかけていると、案の定、産卵姿勢に入った。ところが、そのすぐそばには別のオオカマキリ。この時期、産卵を控えたメスが出会い、共食いする姿を何度か目撃している。産卵開始から、産卵終了までおよそ3時間、隣のメスは、この姿勢のままピクリとも動かない。産卵終了したメスもその場で、じっとしたまま動かない。やがて、日が暮れて… 帰宅。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/11/4 僕はハーフ … マルガモのオス(京都市)

マガモの「マ」とカルガモの「ル」をとって「マルガモ」。その名の通りマガモとカルガモの交雑種。人間の世界でも、色々な国の人たちとの交流が深まることで、多様な人種が生まれてくる。水鳥に親しみを感じ、パンくずなどをあたえたりする、いわゆる「餌場」が水鳥たちの交流の場になる。普通に暮らしていれば、それなりの縄張りを持ち、それほど交流が深まることのない水鳥たちも、種の垣根を越えて、パンくずに群がる。そんな場所で出会ったマガモとカルガモ、恋の行方がマルガモの誕生。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/10/28 エクリプス … マガモ、繁殖羽に換羽中(京都市)

以前、冬鳥の企画を組み立てたところ、手持ちの写真に、マガモのエクリプス写真が少ないと感じていて、この秋には、バリエーションを増やしておこうと決めていた。カモのオスは、繁殖が終わる夏に、メスに似た地味な羽色に換羽し、春の繁殖に向け晩秋から派手な色に換羽する。今の季節、ちょうどその変わり目にあたる。繁殖羽に変われば、顔の羽毛が光沢のある青緑色になるが、まだ茶色羽毛が残っている。この水辺には、換羽の進行状態の違うエクリプスがたくさんいて、手持ちのカットもこれで一安心。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/10/21 今年ひとつ目 … オオカマキリの産卵(栗東市)

今年は、いつまでも暑いと思っていたが、季節は確実に移り変わっているようで、オオカマキリの産卵がはじまった。今年ひとつ目の産卵は、林道わきのススキの根元。見つけたときは、産卵をはじめたばかりで、ほんの少し白い泡が茎の周りに付いている程度だった。午前11時からはじまった産卵は、およそ2時間かけて、午後1時に終了。オオカマキリは産卵をはじめると、周りをほとんど警戒しなくなる。すぐそばに腰を下ろし、尾部を回しながら泡状の卵塊を作り上げる姿を、感心しながらワンショット。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/10/14 小さな歌い手 … ヒゲシロスズ(栗東市)

苔むした草原から「リリリリリ・・・」ときれいな声が聞こえてくる。すぐそこから聞こえてくる声の主を探しても、その姿を見つけることは難しい。歌い手はとても小さく、ヒゲの長さを入れても7mmほど。写真はメスで、オスに比べると多少大きい。この草原には、シバスズと一緒に、たくさん生息しているが、ジャンプ力もありすぐに見失ってしまう。先週紹介したクロコノマチョウの幼虫と出会ったのも、この草原。10m四方の小さな草原を行ったり来たり、膝をつき、耳を澄ませ、目を凝らしてワンショット。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/10/7 猫顔 … クロコノマチョウの幼虫(栗東市)

草原で鳴く虫の撮影をしていると、目の前のススキの葉に猫顔の幼虫がいた。クロコノマチョウの幼虫だ。クロコノマチョウは枯れ葉色の大きなチョウで、落ち葉の上に止まっていると、保護色になり、足元から飛び立つまで気づかないことが多い。「今週の1枚」バックナンバー、2018年12月24日にその成虫写真を掲載している。肉眼で見ると、つるんとした顔に見えるが、接写撮影してみると、意外に毛深いことが分かる。周りのススキの葉にも食痕があり、探してみたが、この1匹しか見つけることができなかった。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/9/30 チョッキリさんかな? … コナラシギゾウムシの産卵(大津市)

コナラのドングリ上にチョッキリ?を発見。長い口吻を殻斗部分に差し込み産卵の準備中。撮影中に、近くを通りかかった幼稚園児たちとミニ観察会がはじまる。園児たちは絵本でこの虫を知っていて、「チョッキリさん」と呼んでいた。午前10時から穴を開けはじめ、午後3時までのおよそ5時間、体の向きを変えながら掘り続けた。ようやく長い口吻をドングリから抜き出し、いよいよ産卵かと思いきや、枝づたいに歩きはじめた。それもそのはず、この虫の正体はコナラシギゾウムシ。チョッキリさんとよく似ている。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/9/23 稲刈りの季節 … 山里の稲刈り風景(栗東市)

秋の彼岸を迎え、山里では好天の日を待ち、稲刈りが進んでいく。僕が長年通い続ける水田でも、稲刈りがはじまった。棚田の場合、稲刈り機を田んぼに下ろすための場所や、湾曲していて機械では刈り取りにくい部分を手刈りしていく。近年は、古老たちが先に手刈りをし、若手がその後機械で刈り取る姿を見ることが多い。台風上陸が増える季節、稲が倒れることもなく、作業が順調に進むと、撮影しながらもホッとした気持ちになる。どこか懐かしさを感じる、稲刈りの香りに包まれながら、気持ちの良い撮影になった。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/9/16 古都にやって来た外来生物 … タイワンタケクマバチ(京都市)

大型で、鮮やかな黄色が目立つヘチマの花には、その蜜を求めて、たくさんのクマバチが集まってくる。ヘチマの受粉にとって、クマバチは大事な花粉媒介者。雄花に立ち寄り、オシベの花粉を体に付着させ、雌花に移動し花粉をメシベにくっ付ける。ここは京都のヘチマ栽培棚、在来のクマバチに混ざりながら、真黒なクマバチが飛び回る。その正体は、タイワンタケクマバチ。輸入された竹材に混入されて上陸したとみられていて、近畿、東海で確認されている。今後の生息拡大が、自然界にどんな影響を与えていくのか…
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/9/9 田んぼのアゲハ … キアゲハの産卵(栗東市)

アゲハチョウと聞くと、花畑で蜜を吸う姿をイメージする方がたくさんいるだろう。そんなアゲハチョウも産卵となると、花畑とは違った環境を選ぶ。チョウの幼虫は、「食草」とよばれる、決まった種類の葉を食べながら成長するため、卵はその新芽や若葉に産み付けられる。キアゲハ幼虫の食草はセリ科の植物。この日、稲刈りの終わった田んぼを散策中、あぜ道で生育するセリの若葉に産卵するキアゲハに出会った。ひらひらと飛び回り、セリを見つけては一粒ずつ産み付けていく。生まれた幼虫は蛹になって冬を越す。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2019/9/2 夏のアカトンボ … 伊吹山のアキアカネ(米原市)

滋賀県の南部、北部とも「晴れ」との予報を確認し、伊吹山頂へ。狙いはアキアカネ。秋に山里で見かけるアキアカネは、初夏に水田で羽化し、飛翔力が備わると、夏の暑さを避けて、山の上へ移動する。そんなアキアカネの生態を、1枚の写真で表現するための伊吹山行き。多少薄雲が広がるが、眼下に田園地帯や琵琶湖が見える。強い日差しが、赤色の背に直接当たることを嫌い、尾部を持ち上げ体に角度をつける。「暑い夏、涼しい山頂でくらすアキアカネ」が撮れたかな?アキアカネはもうじき里へ下りていく。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/8/26 さあ、そろそろ独り立ち … カルガモ親子(草津市)

親ガモが子ガモを集めて「みんな大きくなったね。そろそろ独り立ちしないとね・・」とでも言っているような光景。正直に言ってしまえば、このカットは1点だけ。この前後のカットでは5羽の若鳥のうちの誰かが、そっぽを向いている。それはそれで、「親の言うことを聞かない、反抗期の子が1羽」とキャプションが書けなくもないが、おそらく全員が親鳥の話しを聞いているように見える写真のほうが、好まれるように思う。水鳥が少なく、にぎやかさに欠ける夏の水辺でも、時々楽しい写真が撮れる。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2019/8/19 夏の冬鳥 … ホシハジロ換羽中(草津市)

秋に日本に訪れ、春までの間、水辺でくらすホシハジロ。夏はシベリアなど、北方でくらしているはずだが、この夏、1羽が琵琶湖内湖でくらしている。怪我でもして、北へ帰れなかったのかもしれない。カモのなかまは、夏になると翼の羽が一斉に生え換わるため、一時期飛ぶことができなくなる。本来であれば、北の国で換羽している姿を、こうして身近に見ることができる。水辺のヨシ原に姿を隠しながら、時々広い水面に出て、入念に羽づくろいをする。羽が抜け、一回り小さくなった翼をはばたかせる。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/8/12 「おしっこ」しながら ・・・ 吸水中のアオスジアゲハ(京都市)

連日の猛暑、チョウも体温が上がり、湿り気のある地面で懸命に吸水中。すぐそばに膝をつき、そのようすを伺う。チョウは吸水しながら、頻繁におしっこをする。そうすることで、体温を下げているのかもしれない。およそ5秒間隔でおしっこをする、その瞬間を狙う。おしっこは一定量ではなく、ピューっと出たり、ポタポタと数滴出たり、運を天に任せ撮影開始。口からお尻までピントが合う角度でカメラを構え、膝と肘を濡れた地面につけ、ローアングルで数ショット。気がつけば、ジーンズの膝はびっしょびしょ。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/8/5 首を上げた黒ヘビ ・・・ シマヘビ黒色型・カラスヘビ(栗東市)

林下の草原で出会った大きなカラスヘビ。警戒心のない暢気なヘビで、2mほどの距離間で、1時間もの間その行動を観察させてくれた。この時期、田んぼで産卵したトノサマガエルたちが、山に帰りはじめ、林道脇の草原や湿地、落ち葉下などにもぐり込んでいる。ヘビは、そんなトノサマガエルを探し回るが、トノサマガエルのジャンプ力もかなりのもの、先に気づかれ逃げられてしまう。木の葉が落ちてカサっと音がしたりすると、カエルの動きと勘違いして、首を高く上げて、辺りを伺う。ヘビくん、それは落ち葉だよ・・・
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/7/29 初めての世界 ・・・ 変身したアマガエル(栗東市)

昨日まで、水田の中でくらしていたオタマジャクシが、カエルに変身。前足が出たオタマジャクシは、やがて肺呼吸になり、浅瀬に顔を出すようになる。3日ほどかけ尾が短くなると、いよいよ上陸を開始する。そんな時期に、水田畔をゆっくりと歩いてみると、足元からピョンピョンと、小さなカエルが飛び出してくる。まだ尾の名残りがあるアマガエルがイネ株を登りはじめた。今まで水の中から見上げていた世界から、今度はその水面を見下ろしている。初めて見る世界は、どんな風に見えるのだろう・・・
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/7/22 雨の止み間に ・・・ アキアカネ羽化(栗東市)

午後10時、真っ暗な水田でアキアカネの羽化がはじまった。昨年晩秋に、稲刈りの済んだ水田に産みつけられた卵から、この春ヤゴが誕生した。ヤゴは何度か脱皮を繰り返し、2cmほどまで成長すると、いよいよ羽化の準備に入る。ヤゴはイネ株に登りはじめ、脚でしっかりと葉や茎を抱え込み、体を固定する。間もなく背中が割れ、白い体が外へ出はじめる。反り返るようにして頭、胸、腹を出すと、起き上がり殻につかまり体を抜く。羽を伸ばしながら腹部を伸ばし、およそ5時間かけてトンボに変身する。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/7/15 旅立ちの日 ・・・ 水田を出るコオイムシ(栗東市)

水田を散策していると、頭上を何かが飛んで行く。それは1匹ではなく、次から次へといった数で、カメムシのような形をしていた。ウチワヤンマがその内の1匹を捕らえ、ノアザミの花に止まった。近づいて正体を確認しようとしたが、逃げられて分からずじまい。首を傾げながら、2段上の田んぼに上がってみると、そこには、たくさんのコオイムシがいた。ざっと見ただけで30匹ほど、水を抜きはじめた水田から脱出するため、イネの葉に登り羽を乾かしていた。さあ、新しい水辺を目指し、元気に旅立って行け。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2019/7/8 藍より青く ・・・ ルリ色のトラフシジミ(栗東市)

先週紹介した、アミダテントウに再会したくて、ノブドウの野道へ出掛けてみた。いくら探しても見つからず、諦めかけていると、目の前のヤマフジの葉に1頭のチョウが止まった。生まれたてのような美しい個体で、閉じた羽はオレンジがかった色に、薄い縞模様が入る。葉に寝そべるように止まる姿を撮影していると、いきなり閉じていた羽を開いた。そのルリ色があまりにも美しく、思わず「おー!!」と声を出してしまうほどの輝き。春と夏に出現するトラフシジミ、夏に生まれる個体は、藍よりも青い。
(撮影・Canon6D・ISO125)

2019/7/1 小さなファッションリーダー ・・・ 可憐なアミダテントウ(栗東市)

林道沿いで、ノブドウの花を撮影していると、小さな昆虫が僕の日焼けした腕に飛来した。それは、体長4mmほどの小さなテントウムシで、初対面の出会い。名前も分からず、とにかく撮影しなくてはと、腕を近くの木の葉に近づけ、可憐なテントウムシを葉に誘導した。3カットほど撮影したところで、飛び立ってしまった、この子の名前は「アミダテントウ」。カメムシのなかまに入る、アオバハゴロモの幼虫を補食するらしい。また会ってみたいテントウムシ、天気が回復したら、探しに行ってみようかな・・・
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/6/25 長ーいヒゲ ・・・ 触覚自慢のキボシカミキリ(栗東市)

林縁でアラカシの新芽に産卵する、ムラサキシジミを撮影していると、そのすぐ横にキボシカミキリがいた。体よりも長い触覚を立ち上げて、大きく広げた姿がカッコ良い。撮影しようと近づいてみると、その回りに8匹もいて、その下に置かれた伐採された倒木からは、「カリカリ、カリカリ」と木をかじる音が聞こえていた。もしかすると、その倒木から出現したばかりの個体たちだったのかもしれない。再度産卵をはじめたムラサキシジミを5分ほど撮影している間に、あら不思議・・みんなどこかへ消えていた。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2019/6/17 集めたゴミに身を隠す ・・・ 神社のゴミグモ(守山市)

たくさんのアジサイが咲く神社を散策していると、アジサイとアジサイのすき間に、ゴミグモの巣がいくつも作られていた。巣の中心に縦長にゴミを集め、その中でじっと動かずにいると、体色がゴミと同化して保護色になる。ゴミは、巣にかかった獲物の食べかすや落ち葉のくず、自分の脱皮殻などで、メスの場合は卵嚢もゴミに隠されている。これだけアップで撮影しても、腹の部分が見分けにくい。僕が普段撮影で散策する場所では、あまり出会うことがないクモ、あちこちの角度から数カット撮影。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/6/10 木の枝を歩くサイ? ・・・ シロコブゾウムシ(栗東市)

ニセアカシヤの幼木を歩くシロコブゾウムシ。この日、林縁で育つ背の低い幼木には、3匹ほどがいて、その中で若枝ランウェイを堂々と歩く、このモデルをワンショット。その姿は、昆虫というよりも鎧を着た古代生物。写真で見ると「ノッシ、ノッシ」と歩いているように見えるかもしれないが、実際の体長は16mmほど。警戒心が強く、至近距離でシャターを切ると、歩くのを止めて、姿を隠そうとする。それにしても、マメ科の葉を食べる彼らが、こんな体型に進化した理由はどこにあるのだろう。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/6/3 まるで猛獣 ・・・ アキアカネのヤゴ(栗東市)

アキアカネの幼虫は「ヤゴ」、今ごろは、田植えの済んだ水田で、脱皮を繰り返しながら成長中。「夕焼け小焼けのアカトンボ♪」秋の情緒を歌った歌、そんなアカトンボは成虫もヤゴも、実は肉食。ヤゴは水中に生える草に隠れ、猛獣が草原に身を伏せ、忍び足で獲物に近づくように、小さな生き物を待ち伏せる。その上、体色が地面に同化し、獲物はヤゴの存在に気づかない。ヤゴは獲物が射程距離に入ると、下あごを素早く伸ばし、あご先で挟み込み捕食する。今回の獲物は、優雅に泳ぐホウネンエビ。一瞬のできごと。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/5/27 急旋回 ・・・ 意外と俊敏、カブトエビ(栗東市)

栗東の山里では、ほとんどの水田で田植えが終わり、初夏とは思えぬほどの強い日差しが、水面を照らし、キラキラと輝いている。そんな田んぼを覗いてみると、たくさんの生き物たちが泳ぎ回っている。ゲンゴロウのなかま、ヤゴのなかま、ホウネンエビやカイエビ、そしてカブトエビ。カブトエビは雑食性で、歩脚と鰓脚を使い、泥をかき混ぜながら掘り起こし、小さな生き物や植物などを食べている。その動きは意外と俊敏で、危険を察知すると、体を折り曲げるようにして向きを変える。その瞬間をワンショット。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/5/20 絶滅を危惧 ・・・ カキノキのミノムシ(栗東市)

僕が少年のころ、いたるところにぶら下がっていたミノムシ。ミノをハサミで裂いて、幼虫を取りだし、ちぎった色紙や新聞紙と一緒に箱に入れておくと、その紙でミノを作りカラフルなミノムシができあがる。そんなミノムシが激減している。ミノムシに寄生する外来のハエが原因と見られているが、あれほど普通に見られていた生き物が、あっという間に絶滅を危惧する時代がくることに、今更ながら、自然の仕組みの繊細さに気づかされる。カキノキの若葉を食べる、2cmほどのまだ小さなミノムシ、元気に育てよ。
(撮影・Canon6D・ISO160)

2019/5/13 ゆりかご作り ・・・ ヒメクロオトシブミ(栗東市)

ドングリの木の代表格、コナラ。芽吹いたばかりの、柔らかな葉にやって来たのはヒメクロオトシブミ。まず、葉の上部に切れ目を入れて、葉がしおれてくるのを待つ。葉の裏に移動して主脈にまたがるようにして、3対の脚に力を入れ内側に折り曲げる。葉の先端に移動し、葉をたたみ込むようにしながら、クルクルと巻き込みはじめ、途中でひとつ卵を産みつける。その後、更に葉を巻き込んで、切れ目まで巻き上げる。やがて、卵が入った揺りかごは地面に落ち、その中で幼虫が育つ。オトシブミとは言い得て妙な名付けだ。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/5/6 完全変態 ・・・ ナナホシテントウ三役そろい踏み(栗東市)

アブラムシがたくさん生息するカラスノエンドウ群生地では、成虫越冬したナナホシテントウが産んだ卵が、幼虫時代、蛹時代を経て、次から次へと成虫に変態していく。ナナホシテントウの場合、終齢幼虫がお尻から黒色の粘液を出し、体を固定して、蛹になる準備をする前蛹時代が2日ほどある。こうして並ぶ姿を見ると、幼虫のどこに羽になる部分が隠されているのか、とても不思議な気持ちになる。このように蛹の時代があるのが「完全変態」トンボのように蛹の時代がないものを「不完全変態」という。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/4/29 チュリチュリ、ジュリジュリ♪ ・・・ エナガの巣作り(草津市)

「チュリチュリ、ジュリジュリ」さえずりながら、エナガは巣作り真っ最中。クモの巣を見つけると、糸を口いっぱいにくわえて巣まで運び、木の幹に貼り付ける。そして、糸を小さくくわえ直し、反対側の幹まで糸を伸ばす。そして、伸ばした糸に今度はコケを運んできて、貼り付ける。そんな作業を、ペアでコツコツ続けていると、5日ほどで巣が完成する。巣作りがカラスたちに見つかると、卵や雛が襲われる。エナガは常緑のクスノキの葉に身を隠しながら、カラスがいないことを確認し、巣材を運んでくる。
(撮影・Canon6D・ISO250)

2019/4/22 ステルス発進 ・・・ カメノコテントウ離陸(栗東市)

春の野道に、カメノコテントウが着陸。カメノコテントウはナナホシテントウを2回りほど大きくしたテントウムシで、直径にすると約10mm。着陸したカメノコテントウは、着陸場所を間違えたようすで、再び離陸しようと、まだ開いていないタンポポの綿毛に登り離陸体勢を整える。超合金のように、外側の堅い羽を開き、中に折りたたまれていた羽を開くと一瞬で飛び立った。縁にお洒落な朱色ラインが引かれた羽は、少年時代に作った紙飛行機のような形をしていて、あたかもオレンジ光沢のステルス戦闘機。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/4/15 タケノコ不作? ・・・ 生長の遅いモウソウチク(栗東市)

今年、竹林では異常なほどタケノコが出ていない。放棄された竹林では、ポツン、ポツンと掘り起こされたタケノコ穴が見られるが、それはイノシシが掘り開けた穴で、まだ地面の中にあるタケノコの匂いをかぎつけて、食べているようだ。その穴のひとつを覗き込んでみると、まだ生長途中の高さ8cmほどのタケノコが食べられずに残っていた。これほど地下深くにあるタケノコを見つけられる、イノシシの嗅覚には感心させられる。昨年の台風が影響しているのか、まだ実は堅く、この時期、この大きさでは心配だ。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/4/8 落葉の下からご対面 ・・・ ニホントカゲ(栗東市)

早春の林道を散策中、転げ落ちた石の上に腰を下ろしてひと休みしていると、足もとの落ち葉が「カサ、カサカサ」と音を立てながら動きはじめた。息を潜めて見ていると、顔を出したのがニホントカゲ。トカゲにしても顔を出したところに大男が座っているとは、さぞ驚いたことだろう。 冬眠から覚めたばかりなのか、いつものような俊敏さはなく、シャッター音が聞こえても、不思議そうにこちらを見ているだけで、逃げる気配がない。あたりには、冬眠開けのチョウやトンボもいて、いよいよ春本番といったところ・・・
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/4/1 アップにしても? ・・・ ミスジチョウ幼虫の越冬(栗東市)

ミスジチョウの幼虫は、モミジの葉を食べて成長するため、卵はモミジの葉に産みつけられる。ここ数年、猛暑の影響でモミジの葉が夏の間に日焼けしてしまい、産卵がうまくいっていない。そのため、モミジの葉に擬態し、冬を越すユニークな幼虫の姿が、見られなくなってしまっていた。この冬、久しぶりに出会った幼虫、さすがに擬態名人。アップで撮影しても、これほど分かりにくい。
ホームページのトップページから「動く自然絵本」をクリックしていただくと、動く幼虫が見られます。どうぞご覧あれ・・・
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/3/25 舞い上がる羽毛 ・・・ オオタカの食事(守山市)

早春の琵琶湖、水辺の浅瀬でコイの産卵がはじまった。水しぶきをあげながら産卵するコイを見ていると、その少し奥で、水上へ獲物を引きずり上げるオオタカを発見。まず、引きずり上げた獲物の羽毛を、鋭いくちばしでむしり取るようして撒き散らす。そして、肉を引きちぎるようにして食べはじめる。食事時間は約20分、食事を終えてオオタカが飛び去ったあと、確認してみると、獲物はヨシガモのメス。その後、2羽のハシボソガラスが残された肉を食べ、その後、トビが足でつかみ持ち去っていった。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2019/3/18 水辺にも春の気配 ・・・ 動きはじめたミズスマシ(栗東市)

ミズスマシは、水面をクルクルと回りながら、水に落ちてきた小さな昆虫などを食べる。先日、近くの山にある水辺を覗いてみると、水に落ちた枯れ枝の上にミズスマシがいた。まだ、冬越しから目覚めたばかりなのか、いつものような俊敏さはなく、枝に乗ったままじっとしていた。山間部に吹く風は冷たく、「春遠し」と思っていたが、活動をはじめた生き物の姿を見ると、「春近し」を感じられる。この水辺には、もう少しするとアズマヒキガエルが産卵にやってくる。水辺の賑わいが待ち遠しい、今日この頃・・・
(撮影・Canon6D・ISO160)

2019/3/11 早春の伊吹山 ・・・ カモたちの北帰も近い(米原市)

天気の良い日を見計らい、伊吹山の麓にある三島池へ行ってみた。伊吹山の雪はほとんど解けていて、山頂付近にほんの少し残っているだけだった。三島池には入れ替わり立ち替わり、パンくずを持った親子連れが散歩に来ていて、その姿を見つけたカモたちは、我先にとパンを目指して、右往左往飛び回る。この日、三島池にいたのはヒドリガモ、オナガガモ、キンクロハジロ、マガモ、カワウ、カイツブリ、ダイサギといったところ。カワウはせっせと巣材を運び、繁殖を開始、カモたちはもうじき北帰をむかえる。
(撮影・Canon6D・ISO250)

2019/3/4 モグモグタイム ・・・ 花粉を食べるナナホシテントウ(守山市)

早春にいち早く花をつけるオオイヌノフグリ。その群生地で、ナナホシテントウが活動しはじめた。気温が低い朝方は、日当たりの良い場所で足を縮めたまま、体温が上がるのをじっと待つ。10時ごろにオオイヌノフグリが一斉に開花すると、それに合わせるようにナナホシテントウも動きはじめる。ちょこまかと動き回る姿を狙っていると、花粉をモグモグ。本当はアブラムシを食べたいところだが、この季節、まだ発生していないのだろう。仕方なく食べているのか、食べたのは一度きり、それもほんの一口。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/2/25 霧に包まれた琵琶湖 ・・・ 6羽のカンムリカイツブリ(草津市)

つい先日、琵琶湖が深い霧に包まれた。水鳥をからめて何か幻想的な写真が撮れないものかと、あちらこちら回っている間に、少しずつ霧が晴れてきた。この日、多くの漁船が沖で作業をしていて、普段は沖に多いスズガモなども、いつもより湖岸近くに集まっていた。そんな水鳥の中で一番手前にいたのが、6羽のカンムリカイツブリ。シックな色合いが、グレーがかった穏やかな湖面によく似合う。水鳥たちの北帰もはじまり、琵琶湖にも春の気配が漂いはじめている。カンムリカイツブリも間もなく夏羽に変身する。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/2/18 穏やかな冬の日 ・・・ 水鏡の中のケリたち(草津市)

穏やかな晴天。レンコン掘りの終わったハス田にケリが集まっていた。実際は茶色く濁っている水面も、空の色を映し、青く澄んでいるように見える。ケリはというと、エサ取りをするわけでもなく、ただただじっと佇んでいる。数カット露出を変えて撮影したものの、動きがなく、見ているこちらも、ポカポカ陽気に眠気が襲ってくる。とはいえ、こちらが動けば、羽を休ませているケリたちを驚かしてしまう。そんな沈黙空間を壊したのがトビの争い。争いに驚いたケリたちは、水鏡に大きな波紋を残し飛び立った。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/2/11 雪に足を取られながら ・・・ タシギ(守山市)

ヨシの刈られた水辺に雪が来た。降る雪をながめていると、タシギがこちらに近づいて来た。タシギは3羽いて、それぞれがエサ取りに夢中で、僕に気づいていないようだ。ばらばらにエサ取りしていたタシギたちが、少しずつ集まりだし、やがて3羽が並ぶように移動をはじめた。なんとか3羽をレンズに収めたいが、300mmでは近すぎてなかなか画面に入りきらない。時々、積雪に足を取られ、よろめきながら歩く姿がなんとも可愛らしい。警戒されぬよう、シャッター音をサイレントモードにしてワンショット。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2019/2/4 そっとおやすみ ・・・ 雪囲いに守られたキチョウ(栗東市)

西日本でも多くの場所で降雪のあった先日、栗東市にも積雪があった。雪がたっぷりと残っている間に撮影したくて、早朝から車を走らせた。狙いはキチョウの冬越し。冬越しをしているキチョウを見つけたのは、昨年の初冬。積雪の日を待っていた。雪を乗せた枯れススキの葉が、雪囲いになり、キチョウを雪から守っていて、「冬越し」のイメージが一目で伝わる写真になった。発見当時は2頭が寄り添うように越冬していたが、1頭は暖かな日に移動してしまったようだ。残ってくれた、このキチョウに感謝しながらワンショット。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/1/28 琵琶湖の人気者 ・・・ ミコアイサのペア(守山市)

この季節、琵琶湖や琵琶湖周辺の内湖では、望遠レンズを担ぎながら水鳥撮影を楽しむ人たちがたくさんいる。コハクチョウが集まる場所では、コハクチョウが主役になることが多いが、琵琶湖大橋より南部、いわゆる「南湖」では、今年コハクチョウの姿がなく、被写体の人気はミコアイサに集中する。ただ警戒心の強いミコアイサは、人の姿を見つけると、すぐに飛び立ち沖へ逃げてしまう。そう簡単に撮影できないことも、カメラマンの魂をかき立てるのかもしれない。そんなミコアイサの仲良しペアをワンショット。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/1/21 喉に詰めたらだめよ ・・・ 赤い実を食べるジョウビタキ(守山市)

残り少なくなったノイバラの赤い実を、ジョウビタキが食べにきた。ジョウビタキは秋に日本へ渡ってくる冬鳥。本当はイモムシのような小さな生き物を食べたいところだが、この季節は落葉の下などに隠れていて、なかなか見つけられない。赤色の実は、枯れ草色の風景の中でよく目立ち、実を食べる鳥たちにとって大切な食料になる。ノイバラの実はジョウビタキには少し大きすぎるようで、上を向きながら懸命に飲み込む。一粒、二粒食べたら食事終了。シャッターチャンスを逃がさぬようワンショット。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2019/1/14 待ち焦がれていた雪 ・・・ ムラサキシジミ成虫越冬(栗東市)

アラカシの大木の葉上で越冬するムラサキシジミを見つけたのは、昨年12月の初旬。そこからおよそひと月、途中に暖かい日が数日あったが、2頭のムラサキシジミは移動することなく越冬してくれていた。ただ、普通に撮影しても常緑樹の葉上なので、季節感がまったく出ない。「雪来い、雪来い」と期待していたところ、つい先日わずかながら降雪があった。急いで山に登りワンショット。越冬場所は、日中よく日の当たる位置にあり、葉が多少痛んでいて、そこに足を置くことで、すべり止めになっているようだ。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/1/7 けっこう毛だらけ ・・・ オオスズメバチの顔(栗東市)

オオスズメバチは、冬になると女王バチだけが生き残り、枯れ木や土壁にもぐり込み越冬する。昨年暮れは暖かかったせいか、大晦日になっても樹液に3,4匹の女王バチが集まっていた。それでも急激に冷え込んだ朝は、その根元に積もった落ち葉に逆さまに止まり、日が差して体温が上がるまでじっとしていた。ここがチャンスと、至近距離から体のあちこちを撮影させてもらった。顔のアップをよく見てみると、けっこう毛だらけだということに気づかされる。 おっと、触覚が動きはじめたぞ。そろそろ撤退しなくては・・・
(撮影・Canon6D・ISO100)

2019/1/1 謹賀新年

明けましておめでとうございます
2019年、皆さまの運気が上がりますように・・・
本年もどうぞよろしくお願いいたします