2017/12/25 クリスマスカラー ・・・ 赤い果実を食べるツグミ(守山市)

赤く熟したノイバラの果実を食べるツグミがいた。ノイバラはまだ緑の葉が残っていて、赤い実との組み合わせは、クリスマスヒイラギと同じカラー。果実の柄は意外としっかりしていて、ツグミがかなりの力で引っ張らないと食いちぎれない。僕との距離は5mたらず、シャッターを静音モードに設定しているものの、ツグミは食事に夢中でこちらは気にならないようす。くわえた赤い実をすぐに丸呑みしてしまうため、実をくわえた場面を撮影するのはなかなか難しい。7粒ほど食べて、飛び去ったところで撮影終了。 (撮影・Canon6D・ISO200)

2017/12/18 横取りはだめでしょ ・・・ 魚をくわえたミコアイサ(草津市)

強風で岸に打ちつけられる波と一緒に魚も岸辺に寄せられているらしく、20羽ほどのミコアイサが岸部近くに集まっていた。1羽のオスが大きな魚をゲットすると、それを横取りしようとするオスとの追いかけっこがはじまった。上空からはユリカモメも争奪戦に参戦する。今日はカワウも岸辺周辺に集まって魚捕り。普段であれば釣り人たちを警戒して岸に近づくことのない水鳥たちも、最大級の寒波で釣り人のいない水辺は安全地帯。安心して魚捕りする鳥たちを楽しみながら、寒さに震えワンショット。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2017/12/11 寒くなりました ・・・ メダカ冬越し中(栗東市)

ここ数日、一段と気温が下がり、昨年よりもいち早く冬本番がやって来た。「めだかの学校は川の中、そっとのぞいてみてごらん♪」ということで、小川をそっとのぞいてみるが、水中に生きものたちの気配はなく、群れで泳いでいたメダカたちの姿もない。メダカたちは、いったいどこへ行ったのだろう。落ち葉の積もった水底をそっとのぞいてみると「あ、いた、いた。」落ち葉に隠れるようにして冬越し中。そろそろ冬越し中の生きもの探しに出かけてみようと気合いを入れるが、寒さに腰が引けてしまう。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2017/12/04 誰もが撮れる ・・・ 京都植物園のカワセミ(京都市)

3日前、京都植物園に行ってみた。紅葉や落ち葉、伐採されたあとの年輪などを撮影していると、急に時雨がやってきた。雨宿りをしようと池の畔にあるあずまやに入ると、近くのモミジにカワセミがやってきた。池のまわりにはたくさんの写真愛好家がいて、一斉にシャッター音が聞こえてきた。このカワセミは大分人慣れしていて、枝に止まる写真であれば、300mmほどのレンズで誰もが撮れそうだ。実際この写真も300mmで手持ち撮影した作品。カワセミを撮りたい方は一度出かけてみてはいかが・・・
(撮影・Canon6D・ISO250)

2017/11/27 走れ走れ ・・・ オオバンも師走?(守山市)

今年の夏、繁殖どころか、その姿がほとんど見られなかったオオバン。オオバンに異変か?と心配していたが、この冬琵琶湖周辺にたくさん戻ってきてくれて、ほっとひと安心。水にプカプカ浮いている姿には、さほど撮影心をくすぐられることはないが、「水面を駆ける」などとテーマを決めれば、気合いも入る。この写真はシャッタースピードが3200分の1、加速がつく前であればこのスピードで十分に動きが止まる。浮いていると真っ黒なオオバン、実は翼の裏側は銀灰色で美しいことをご存知でしたか・・・
(撮影・Canon6D・ISO320)

2017/11/20 山里の秋 ・・・ エナガの紅葉狩り(京都市)

「静かな静かな、郷の秋♪」「小さい秋、小さい秋、小さい秋みつけた♪」「秋の夕日に照る山モミジ♪」・・そんな歌が聞こえてきそうな季節。秋をテーマに作品作りを楽しむ人たちが、あちらこちらに出没する。温暖化の影響か、ここ数年モミジの紅葉は鮮やかさに欠けていて、遠目には奇麗に見える葉も、アップで見ると必ず黒点が入り込んでいる。どこかに美しい葉はないものかと探していると、目の前にエナガがやって来た。モミジが色移りしたようにも見える桃色の羽毛と、まん丸の目が可愛らしさを引き立てる。
(撮影・Canon6D・ISO250)

2017/11/13 黒い飛行機雲? ・・・ 飛行機雲の影(草津市)

琵琶湖岸近くの田園を散策中、ふと空を見上げると、2本の黒い飛行機雲が比叡山方向から三上山方向へ伸びていた。黒い飛行機雲の正体は影。飛行機雲は飛行機から排出される水蒸気が氷の粒になったもので、高度6000m以上でできるらしい。多くの飛行機が飛ぶ高度は8000m〜10000m、それよりも低い位置にベール状の薄雲が広がっていると、太陽との位置関係で、その薄雲に飛行機雲の影が落ちるしくみだ。雲が薄いので、地上から見上げてもその影が見えることになる。空は時々面白いものを撮らせてくれる。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2017/11/06 不思議な成長方法 ・・・ キュウシュウツチハンミョウ(栗東市)

先日、林道を歩いているとススキの葉に見慣れぬ昆虫が飛んできた。濃いルリ色の体色にふっくらとしたお腹。調べてみるとツチハンミョウの仲間と分かり、触覚の節の長さから本種ではないかと判断した。地中に産みつけられた卵からふ化したツチハンミョウの幼虫は、草の茎を花の近くまで登り、そこへやって来たハナバチの背中にしがみつき巣穴まで運んでもらう。そこでハチが運んでくる花粉などを食べて成長するらしい。なぜそんな不思議な成長方法に進化したのか、生き物の謎を深く感じさせられてしまう。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2017/10/30 ドングリ落ちてないかな〜 ・・・ ツキノワグマ(高島市)

20歳代の後半、北海道で林道を散策中、出会い頭にヒグマに遭遇し、人生の終わりを覚悟した。体が硬直し、全身の毛穴が開き、まったく身動きすることができなかった。そんな経験から、クマの生息地に足を踏み入れるときは、より慎重に行動するようになった。県内の山々では、この季節がクマの痕跡を見る機会が多く、実を食べるために木に登った爪痕や、枝を折りながらコナラやミズナラのドングリを食べた「熊棚」、ドングリの皮を大量に含んだ太い糞を見つけることがある。少し距離を置いて出会いたいツキノワグマ。

2017/10/23 忍法かくれみの ・・・ 忍者アマガエル(栗東市)

ブロック塀に冬越しを前にしたアマガエルがいた。このアマガエル、このあたりがお気に入りらしく、ここ最近の長雨のはじまる前、頻繁に日向ぼっこをしていた。出会うたびに「かくれみの」の術を使い、体色をブロックに似せていたが、この日の出来は最高点。カエルの中では、清流で美声を聞かせるカジカガエルの保護色が群を抜いていて、それを見るたびに感心させられる。それでも、どこか中途半端なアマガエルの変身術には愛嬌があり、何よりも身近な場所にいることで、誰もが「かくれみの写真」を楽しむことができる。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2017/10/16 林下の芸術品 ・・・ ジョロウグモ(栗東市)

山間地の水路を覗いていると、水中にたまった落ち葉の間から、青色に光る巨大なミミズが顔を出した。太さ1cm、長さ30cm以上あるように見えたミミズは、お尻の部分を水路脇の地面の中に残したまま、上半身だけを水中に潜らせ、くねくねと動き回っていた。ミミズは口を水底の泥に付け、もごもごと動かしながら移動し、時々水上に顔を上げては空気を吸い、再び水中に潜る行動を繰り返した。30分ほど撮影させてもらい、ちょこんと頭を触ってみると、お尻側に吸い込まれるように、一瞬で地中に姿を消した。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2017/10/09 巨大ミミズ ・・・ 水中で採餌するシーボルトミミズ(栗東市)

この季節、林内にはジョロウグモの巣がいたるところに張られていて、油断していると顔から巣に突入することになる。そんなやっかいな巣も、日光の当たり具合で撮影心をくすぐる芸術品になる。この日は、木々の間からこぼれる朝の光が、巣を照らしていた。太陽は思いのほか速いスピードで移動するため、光の当たり方がすぐに変わってしまう。芸術品に出会ったらすぐに撮影しなければならない。その時、風が吹いていては、あやとり糸がぶれてしまう。すべての条件が整って完成したのが、この芸術品。
(撮影・Canon6D・ISO250)

2017/10/02 秋の味覚 ・・・ 木の実を食べるコゲラ(栗東市)

普段は枯れ木を突いて、中に潜む昆虫を食べるコゲラも、秋の味覚は木の実。現在、地元の山で食べごろをむかえているのが、アカメガシワの実。アカメガシワの木は山のあちこちに生育しているが、お気に入りの木を見つけると、そこへ頻繁に通ってくるようになる。一度にたくさん食べることはなく、4〜5粒ほど食べてはどこかへ飛び去り、また食べにくる。人気のある木には、渡り途中のヒタキ類やヒヨドリもやって来て、力の強い鳥から順番に食べていく。そんなようすを楽しみながら、食事風景をそっとワンショット。
(撮影・Canon6D・ISO400)

2017/09/25 何の音? ・・・ 渡り途中のサメビタキ(栗東市)

先週の中程、地元の山に普段は見かけないサメビタキが5〜6羽群れていた。サメビタキは夏の渡り鳥、夏の間は本州中部以北の亜高山帯でくらしていて、この時期は南の国へ帰る途中。ススキに囲まれた低い枝に止まったところをワンショット。僕との距離は5mほど、驚かさないようにカメラを静音モードに設定するが、シャッターを切るたびに首を傾げたり、背伸びをしたりシャッター音に敏感に反応する。そんなわけで、このアングルで撮影できた5カットはそれぞれ表情の違うサメビタキになった。その内の1枚がこの写真。
(撮影・Canon6D・ISO400)

2017/09/18 「ピーエー」 ・・・ 鳴きながら飛翔するハチクマ(栗東市)

9月中旬、タカの渡りがはじまる。地元の山頂付近へ出かけ、見晴らしの良い北向き斜面で空を眺めてみることに。しばらくすると、ハチクマが「ピーエー、ピーエー」と、空に突き抜けるような声で鳴きながら、東方から近づいて来た。盛んに鳴きながら青空を旋回していると、少し遅れてもう1羽が姿を現した。大声で鳴き、仲間に居場所を知らせていたのかもしれない。2羽は旋回しながら一段と高度を上げると、並んで南西方向へ真っ直ぐに飛び去って行った。タカの渡りはこれからがピーク、時々空を見上げてみてはいかが。
(撮影・Canon6D・ISO250)

2017/09/11 穴掘り工事中 ・・・ 水田のアメリカザリガニ(草津市)

水田では稲穂が黄金色に染まり、稲刈りがはじまっている。そんな水田の畦近くでは、この季節たくさんのザリガニ穴を見かけるようになる。稲刈り前には水田から水が抜かれるため、水のある深さまで穴を掘り、地中へと身を隠すのだ。畔を歩きながら、穴掘りをするザリガニを見つけ、撮影開始。地中から掘り出した泥を地上へ運び、大きなハサミで穴のまわりに積み上げては、さっと地中へ戻る。畔に膝をつき、10分置きに泥を運び出してくるのを待ちながらのワンショット。1時間ほどで、「それじゃまたね」と撮影終了。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2017/09/4 小さな侵略者 ・・・ 水田のアオムシコバチ(栗東市)

チャバネセセリの幼虫はイネの葉を食草とするため、田んぼのまわりではイネの葉に卵を産む成虫と、葉を食べる幼虫があちらこちらで見られる。そんな幼虫の背中に、ちいさな黒い昆虫がとまっていた。体長は3mmほど、その正体はアオムシコバチ。チョウの幼虫や蛹に産卵管を差し込み体内に卵を産みつける。体内でふ化した幼虫は寄生主の内部を食べながら育ち、体内で蛹となり、成虫になると皮を破り体外へ出てくる。とても残酷に見える生き物のつながり、これも田んぼの生態系。こうしてバランスが保たれている。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2017/08/28 あら可愛い ・・・ 水田のカヤネズミ(栗東市)

ここ最近は、水田で小さな生き物たちを撮影している。この日もカメラ片手に生き物探しをしていると、あぜ道から2mほど奥にある稲株にカヤネズミの巣を発見。手前の稲穂や葉が巣を隠していたが、目をこらしてみると、巣のすき間から、じっとこちらを見るつぶらな瞳が見えた。めったにお目にかかれないカヤネズミ。驚かさぬよう、静音モードで撮影していると、巣の裏側から身を伏せるようにして外へ出てきた。きっとこちらに気づいて、逃げ出したに違いない。怖い思いをさせてしまってゴメンナサイ。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2017/08/21 真夏のあぜ道で ・・・ ヤマトシジミ産卵(栗東市)

夏の水田まわりでは、たくさんのカタバミが開花し、草色のあぜで黄色い花がひと際目立つ。カタバミが咲くところにヤマトシジミあり。ここでもあちらこちらにその姿が見られ、花の蜜を吸ってはイネの葉や草の葉に止まり休息していた。ヤマトシジミの幼虫はカタバミの葉を食べて成長する。メスは、カタバミの葉裏にお尻の先をちょんと付けて卵を産む。こちらはそんなようすを撮影しようと、185cmの体を折り曲げてあぜにへばりつく。腰の痛みに耐え、汗だくになりながら、産卵の瞬間をワンショット。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2017/08/14 まるでアニメキャラ ・・・ アカハネナガウンカ(栗東市)

台風5号が通過した翌日、田んぼのようすを見に行くと、アカハネナガウンカがあちらこちらに。 このあたりでは一度も見たことがないので、台風の風に乗ってやって来たのだろうと推測している。それにしても神様は、なんでこんな生き物を作り出したものか、見れば見るほどユニークなフォルム。イネの葉の主脈に口吻を差し込み、吸汁しているシーンをワンショット。不思議なことに姿が見られたのは午前中の2時間ほど、他の生き物たちを撮影している間に、全ていなくなっていた。いったいどこへ行ったのだろう。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2017/08/07 モヒカンがやって来た ・・・ ササゴイの飛翔(守山市)

風切り羽の抜けた、冠羽中のカルガモがいないかと探していると、対岸に1羽のササゴイを発見。すると、どこからかもう1羽のササゴイがやって来て、すぐそばの岸辺に降りた。しかし、目の前のヨシが邪魔をして、その姿を撮影することはできない。ここはじっと我慢、しっかり撮れる場所に移動してくれるのを待つことにする。しばらく動かなかったササゴイだが、対岸にいるササゴイを見つけると、冠羽を立てて威嚇発進。そんなモヒカン頭の飛翔姿をワンショット。風切り羽や雨覆、尾羽の数など数えてみたくなる。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2017/07/31 油断大敵 ・・・ チュウサギのトンボ捕り(草津市)

イネの花が開花しはじめた夏の水田。そんな畔には点々とチュウサギの姿があり、この辺りではナゴヤダルマガエル、ヌマガエルなどを捕食する姿を見ることができる。このチュウサギも畔を歩きながら、逃げ出すカエルを見つけて捕食していたが、下草にとまっていたシオカラトンボをいきなりパクリ。シオカラのやつ油断してたに違いない。チュウサギが昆虫を食べることは珍しくないが、昆虫の体が小さすぎて「昆虫を食べるサギ」の撮影は意外に難しい。シオカラトンボは、あっという間に飲み込まれてしまった。
(撮影・Canon6D・ISO250)

2017/07/24 君は誰だっけ ・・・ らしからぬカワセミ(守山市)

カワセミがペリットを出す瞬間を狙っていたが、猛暑の炎天下、ファインダーを覗いたままの撮影は辛い。向かい合うこと20分、いつペリットを吐き出すか分からないので、汗で曇るメガネを拭くこともできず、ピントがだんだんあやふやになる。いつもは左目で覗くファインダーを、仕方なく右目で覗くがしっくりいかず、また左目に戻す。大きな口を開けるたびにシャッターを切っていて撮れたのがこの一枚。今回吐き出したペリットは、小さすぎて結局写真にならなかったが、らしからぬカワセミで良しとしましょう。
(撮影・Canon6D・ISO400)

2017/07/17 待ちぼうけ ・・・ 退屈なササゴイ(守山市)

ここ数日、よく出会うササゴイ。ヤナギの枝で羽を休めていたり、ヨシに隠れた杭に止まっていたり、撮影するには不向きな場所にいることが多く、姿を見るだけで終わっていたが、今日はすぐそばでモデル立ち。時々魚が目に入るのだろう、水面をキッとにらみつけ、その動きに集中する。こちらはそのたびにシャッターに指を乗せ、ファインダーを覗いたまま捕食の瞬間をじっと狙う。しかし、魚が射程距離から離れると、またモデル立ち。こちらは休憩。そんなことを繰り返し、ササゴイもこちらも、ただただ待ちぼうけ。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2017/07/10 ドジョウすくい ・・・ チュウダイサギの食事(野洲市)

青々とした水田の中に、夏の日差しに照らされた白色のサギたちがよく目立つ。このあたりで一番数多く見られる白色のサギはチュウダイサギ。一見、チュウサギとの見分けに悩むこともあるが、本種はくちばしが直線的で、長いので区別がつく。捕食シーンを撮影しようと、まず警戒心の薄い個体を選別。そっと近づき捕食を待つが、獲物が小さいとすぐに飲み込んでしまうこと、生長した苗に顔が隠されてしまうことで簡単には撮れない。そんな中、大きなドジョウを捕らえ一度くわえ直したところをワンショット。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2017/07/03 優雅な立ち姿 ・・・ 初夏の水田にセイタカシギ(草津市)

先週の月曜日、琵琶湖と隣り合わせの水田に5羽のセイタカシギがやって来た。この時期、繁殖をしているはずのセイタカシギ、これから繁殖地に向かうのか、繁殖に失敗した個体なのか、もしかして、琵琶湖周辺で繁殖するつもりなのか・・・ それほど広くない1枚の水田に降り立ち、それぞれがエサ取りに専念していた。チュウシャクシギなど多くのシギは警戒心が強く、近づくとすぐに逃げてしまうが、このセイタカシギたちは、こちらを気にすることもなく、のんびりエサ取り、時々休息、夕暮れまでくつろいでいた。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2017/06/26 厳戒態勢 ・・・ 上空を警戒するゴイサギ(草津市)

水田にゴイサギが1羽、ぐんぐん生長する苗にもぐり込むようにして、カエルやオタマジャクシを探していた。すると、その上空にトビがやってきた。トビがサギを襲うことはまずないが、「ピーヒョロヒョロ」と鳴きながら、上空を旋回するトビをやたらに警戒する。こちらにとってはトビの出現はとてもラッキーで、苗に隠れて見えにくかったゴイサギが、首を長く伸ばし、真っ赤な目を大きく見開き、トビの動きを追いかける姿を撮影することができた。その姿は、まさしく厳戒態勢。緊張感がひしひしと伝わってきた。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2017/06/19 「ケーン、ケーン」ドドド ・・・ キジのホロ打ち(草津市)

琵琶湖そばの水田地帯に3羽のキジが生息し、盛んに縄張り宣言をしている。そのようすは、夏の夜空にデネブ、アルタイル、ベガが作り出す大三角形のような配置で、それぞれが一定の距離を保ち、鳴き合いを繰り返す。まず、その中の1羽が「ケーンケーン」と大声で鳴きながらドドドドと翼を打ち鳴らせば、少し間を置いて残りの2羽が順番に同じ行動を見せる。こちらは、一番警戒心の薄いキジに狙いを定め、ホロ打ちの順番がくるのをじっと待つ。東のキジが鳴き、南のキジが鳴き、西のキジが鳴いたところをワンショット。
(撮影・Canon6D・ISO250)

2017/06/12 旅立ちPart3 ・・・ ツバメの親子(草津市)

琵琶湖そばのハス田にやって来たツバメの家族、近くの民家で巣立ったのだろうか、5羽の幼鳥が親と一緒に飛び回っていた。この時期、まわりの水田は、アカトンボなどの羽化には少し早く、アメンボのような水生昆虫が多いハス田にやって来てエサをとる。親は水面すれすれをすべるように飛翔しながら虫たちを捕らえていくが、幼鳥はまだはうまく虫を捕らえることができず、エサを求めて親の後ろを追いかけ回す。ハス田はツバメ親子のサーキット状態、ピント合わせに右往左往。反射神経をテストされた初夏の1日。
(撮影・Canon6D・ISO400)

2017/06/5 旅立ちPart2 ・・・ ヤブサメの巣立ち(栗東市)

先週紹介したエナガの巣立ちから2日後、ヒノキ林の地面の窪みで営巣していたヤブサメが巣立った。巣立った雛はまだ飛翔力が弱く、地面をちょんちょん跳ねるようにして巣から離れていく。親鳥はちりじりに散らばった雛1羽1羽に餌を見せながら、安全な場所へ誘導していく。この時期、林下にはフユイチゴの葉が群生していて、雛は葉の下にもぐり込むことで、姿を隠すことができる。雛は姿を隠しながら「ヒー、ヒー」と鳴き、居場所を親に知らせ餌をもらう。そんなヤブサメ一家のにぎやかな旅立ちをワンショット。
(撮影・Canon6D・ISO160)

2017/05/29 旅立ちの日 ・・・ エナガの巣立ち(草津市)

4月中旬、クスノキでアオスジアゲハの蛹をさがしていると、2羽のエナガがやって来て頭上で巣作りをはじめた。巣は幹の分かれ目に作られ、地上3mほどの高さ。巣の外壁は3日で完成。その後、時々ようすをのぞきに行っていたが、巣作り開始から40日目、運良く巣立ちの日に立ち会うことができた。この雛は、体を巣穴から乗り出すようにして巣立ち、巣によじ登りそこから初飛行。おぼつかない飛行を応援するように、親鳥たちがチュルチュルと鳴きながら安全な場所へ誘導する。小さな君の旅立ち記念をワンショット。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2017/05/22 トノサマお命頂戴 ・・・ 影の忍者アオサギ参上(草津市)

農道に車を止めて、代かき作業を見ているとアオサギ、ダイサギ、チュウサギ、アマサギ、ムクドリなどが次々にやって来た。狙いはトラクターに掘り起こされて、逃げまどうカエルやドジョウ。この水田には体の小さなヌマガエルが多く、すぐに飲み込まれてしまうため、狙い通りの捕食写真にならない。そんな中、目の前にいたアオサギが、忍び足で大きなトノサマガエルをゲット。トノサマは飲み込まれまいと、足を広げくちばしを蹴りながら逃げようとする。格闘すること約3分、とうとう力尽き飲みこまれてしまった。
(撮影・Canon6D・ISO125)

2017/05/15 熱中症予防 ・・・ 水分補給するカラスアゲハ(長浜市)

林道を歩いていると、カーブを曲がったところで5頭のカラスアゲハが吸水していた。林縁の岩の割れからしみ出す水が、道にできたくぼみにたまっていて、撮影しようと近づくと、少し離れた水場に移動し、なかなか思うように撮らせてくれない。こんなときは「待ち」に限る。君たちには何の興味もないというそぶりをしながら、向こうから近づいて来てくれるのをじっと待つ。吸水に集まるのはオスで、メスを探し回るため活発に飛び回るため、体を冷やすと同時に水に含まれる塩分を補給するらしい。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2017/05/08 親鳥は大忙し ・・・ ヒバリの子育て(野洲市)

農作業の邪魔にならないよう、農道脇の草原に車をとめて昼食を取っていると、すぐそばにヒバリがやってきた。口にイモムシをくわえているのを見て、もしや車で巣を踏みつぶしてしまったのではと不吉な予感。するとヒバリは車から1mほど手前に降りて、草むらの中に姿を消した。しばらくして草むらから飛び立ったヒバリのくちばしに何もなかったことから、そのあたりに巣があることは間違いなさそうだ。親鳥は頻繁にエサをくわえて巣を往復する。車内からそんなエサ運びのようすをワンショット。
(撮影・Canon6D・ISO250)

2017/05/01 ヤマエンゴサクを独占 ・・・ ビロードツリアブの長い口吻(高島市)

山里に咲く春の花を撮影していると、あちらこちらでビロードツリアブに出会う。細く長い口吻は、ミツバチなどではたどりつけない、花の奥深いところにある蜜を独占することができる。写真はヤマエンゴサクの花を吸蜜するようす。この季節、林縁でいち早く花をつけるタチツボスミレにもよくやってくる。肉眼で見ていると、体がまるくて名前の通り「ビロード」のように柔らかい毛で覆われ、可愛らしくも見えるが、アップで撮影してみるとかなり毛深いことがわかる。早春にだけ見られるツリアブ、撮影はお早めに。
(撮影・Canon6D・ISO100)

2017/04/24 お手製の羽毛布団 ・・・ エナガの巣作り(京都市)

口いっぱいに羽毛をくわえたエナガがやって来た。エナガはコケやクモの糸を使い、巣の外壁をつくり、内部に羽毛を敷き詰め完成させる。羽毛はどこで探してくるのか?獣や猛禽に襲われた鳥の死骸周辺には、たくさんの羽毛がまき散らされていて、エナガはそんな場所を見つけると羽毛をくわえ、何度も巣に運んでいく。巣の中につくられた手製の羽毛布団はふわふわで、卵やヒナを温かく包み込んでくれる。さてこのエナガ、巣作りは竹林の中、巣は竹の上部につくられていて、竹の葉に隠され外敵から守られていた。
(撮影・Canon6D・ISO200)

2017/04/17 見つけた! ・・・ カワセミのホバリング(守山市)

水辺に張り出した枝に止まり、体を上下させながら水面に目をこらしていたカワセミ。「見つけた!」魚を発見すると、水上でホバリングし魚の動きに合わせ、ダイビングのタイミングをはかる。こちらはファインダー越しにカワセミの動きを追いかけるわけだが、老化の進む目はピント調整が鈍く、気持ちばかりが焦ってしまう。カワセミの狩りの成功率はそれほど高くないが、こちらの撮影成功率に比べたらかなり高いといえる。大分暖かくなってきた琵琶湖岸、人出も多くなりカワセミ撮影はそろそろ終了。
(撮影・Canon6D・ISO250)

2017/04/10 赤い靴はいてた女の子 ・・・ 琵琶湖のカワセミ(守山市)

琵琶湖岸でいつも出会うカワセミのメス。オスは真っ黒なくちばしだが、メスは下側のくちばしが赤い。この子は警戒心が薄く、タイミングが合えばこんな写真を撮らせてくれる。そんなのんきな女の子も、そろそろ恋の季節。オスとの追いかけあいや、なわばり争いで、落ち着きがなくなってきた。デートの場所も愛の巣も、どこにあるのか存じませんが、「ツピー、ツピー」と鳴きながら、あちらこちらへと飛び回っているごようす。赤いルージュを引き、赤い靴をはいて、今日はどちらへお出かけですか?
(撮影・Canon6D・ISO250)

2017/04/03 美味しいマツボックリ ・・・ シメのお食事(京都市)

この季節、ヒマラヤスギのマツボックリから、鱗片が次々にばらけて落ちる。落ちた鱗片が重なるようにして地面を覆うようすを撮影していると、頭上から「チーチー」とシメの声が聞こえてきた。見上げるとすぐそこで、鱗片をめくりながら中に閉じ込められている種子を食べていた。口のまわりは食べかすで汚れていて、とてもお行儀がよろしいとはいえないが、近くで撮影されていることも気にならないところをみると、よほど空腹なのだろう。もうじき北帰、食事の邪魔をしないよう・・・ そっとワンショット。
(撮影・Canon6D・ISO400)

2017/03/27 「ぬえ」はミミズ好き ・・・ 植物園のトラツグミ(京都市)

夏の夜、森の奥から「ヒー、ヒョー」と寂しげな声が聞こえてくる。「ぬえの鳴く夜は恐ろしい」の正体がこのトラツグミ。冬は平地に降りてくるため、その姿を見る機会が多くなる。植物園で出会った「ぬえ」が振り向きながらこっちへおいで誘うので、そっとそばまで行ってみる。すると「ぬえ」は地面を一掻き、太いミミズを掘り出すとくちばしでそれをつまみ上げ、口を大きく開けて一気に丸呑み、一連の行動をバッチリ撮影させてくれた。ミミズを主食とする「ぬえ」、ミミズにとって「ぬえは昼でも恐ろしい」・・・
(撮影・Canon6D・ISO400)

2017/03/20 こっちのサクラは ・・・ 「甘いよ」とヒヨドリ(京都市)

京都府立植物園、梅林は満開で人出が多く、ゆっくり蜜をなめていられないのだろう、池の片隅に植栽されたカワヅザクラにヒヨドリがやって来た。かなり人慣れしているようで、警戒するようすもなく、花から花へと移動し、くちばしを差し込んでは蜜をなめていた。小枝や花に顔が隠されてしまい、そう簡単に思うような写真は撮れないが、枝先の花に移動するのを待ってワンショット。時々顔を上げてこちらを見るそのくちばしには、たくさんの花粉がついていて、もちろんそれもワンショット。早春の楽しいひととき・・・
(撮影・Canon6D・ISO320)

2017/03/13 免許証用? ・・・ ミヤマホオジロ証明写真(栗東市)

真正面を向いたミヤマホオジロをワンショット。黒、白、黄の阪神タイガースカラー。モヒカンチックな冠羽と、鮮やかな黄色が冬の雑木林でよく映える。里山に冬鳥として渡ってきて、雑木林の細い枝に紛れながら数羽の群れでくらしている。冬の間は「チッチッ」と鳴く、か細い声しか聞かれないが、北へ帰るこの時期になると、オスのさえずりを聞くことができる。繁殖期を前に求愛の歌を練習しているのだろう。昨年も同じ時期、ここで出会ったミヤマホオジロたち、今年の晩秋、またここへ戻ってきてくれるかな・・・
(撮影・Canon6D・ISO320)

2017/03/06 起き上がりこぼし ・・・ エナガだるま(京都市)

ひと月ぶりに訪れた京都府立植物園。梅の香りが漂う季節をむかえ、梅林には多くの人が集まっていた。生態園ではフクジュソウやセツブンソウが開花し、三脚をローアングルにセットし熱心に撮影するカメラマンがいて、その樹上をエナガやシジュウカラ、ヤマガラがにぎやかに通り過ぎていく。そんなエナガが、目の前にやって来るのをじっと待ちワンショット。正面から見たエナガは、まるで起き上がりこぼし。忙しく動き回るエナガの正面が撮れるのは運次第。「エナガだるま」に願掛けをして、レッツ・チャレンジ。
(撮影・Canon6D・ISO400)

2017/02/27 ヒバリ? カシラダカ? ・・・ ミヤマホオジロです(栗東市)

雪が降ったり、雨が降ったり、日が差し込んだり、なんとも不安定な1日。山道を行くと、「チッチッ」と鳴く声が。身を隠しようすを伺うと、7羽ほどのミヤマホオジロが地面で草の種子を食べていた。ミヤマホオジロのオスは、喉や頭部に鮮やかな黄色の部分があり人気があるが、メスは少々地味な色をしていてあまり注目されない。頭の冠羽だけを見ると、ヒバリのようにもカシラダカのようにも見えるが、ヒバリが林にいることはなく、カシラダカの顔は白黒、こちらはメスとはいえミヤマホオジロ、顔に黄色味がある。
(撮影・Canon6D・ISO250)

2017/02/20 春のきざし ・・・ 渡り途中のアトリ(栗東市)

雪どけの山へ出かけると、4羽のアトリがえさを探していた。先日降った雪がしばらく林下を覆っていて、なかなか餌が取れなかったのだろう。落ち葉をめくりながら地面に落ちた草の種子や木の実を食べていた。こちらは木の陰に身を隠し「こっちへおいで、こっちへおいで」と足のしびれを我慢しながらレンズを構える。そんな願いが通じたのか、近づいて来た1羽のオスがモデル立ち。シャッターは静音モードに設定してあるが、シャッターを切るたびに首を伸ばし警戒する。数カット撮影したところで気づかれた。
(撮影・Canon6D・ISO250)

2017/02/13 つる下り ・・・ 雪の日のコゲラ(栗東市)

この冬は、なぜか山の鳥たちが少ない。冬鳥はもちろん、ヤマガラやシジュウカラなどの留鳥も、この時期に出合う場所で姿がない。雪が止んだのを見計らって山へ入ってみると、2羽のコゲラが出迎えてくれた。1羽は風が吹いた瞬間、後頭部に赤い羽毛がみえたのでオス、もう1羽はたぶんメス。つがいで雪景色の中を移動しながら、枯れ木を突き餌を探していた。お腹を空かせていたのか僕のことなど気にも留めず、ヤマフジのつるをつたいながら下りてきた。シャッター音に反応しきょとんとした目が愛らしい。
(撮影・Canon6D・ISO250)

2017/02/06 パチンパチン ・・・ イカルの食事音(京都市)

早咲きの梅が咲きはじめた京都府立植物園。アジサイ園を歩いていると、パチンパチンと実の弾ける音が聞こえてきた。音は上の方から聞こえてきて、クルルコロロとイカルの声が重なっていた。垣根に体を隠してようすを見ると、トチュウの大木に実った翼果を3羽のイカルが食べていた。しばらくすると、その鳴き声に誘われたのか、5羽、6羽と集まってきてパチンパチンが合奏になる。植物園の鳥たちは人慣れしていてお薦めの撮影場所だが、駐車場がいきなり400円も値上がりして1200円に。昼食代を節約しようかな・・・
(撮影・Canon6D・ISO200)

2017/01/30 琵琶湖のカラス? ・・・ オオバン大集合(草津市)

琵琶湖とその周辺の水路は、どこもかしこもオオバンだらけ。琵琶湖で冬を過ごす水鳥のおよそ4割がオオバンというのもうなずける。体が黒く水に浮くカラスのようで、あまり人気はないが、見ているとなかなか面白い。とにかく食べる食べる。主食は水草だが本当は魚好きらしく、誰かが魚を捕るとまわりのオオバンが寄ってたかって追いかけ回す。日中のほとんどが食事タイムで、陸に上がって枯れ草でも食べるのだから、野鳥の中でも彼らの生命力は群を抜いている。さて、今後オオバンはどこまで数を増やすのだろうか?
(撮影・Canon6D・ISO250)

2017/01/23 強風にあおられて ・・・ チュウヒV字滑空(守山市)

つい先日、目前のヨシ原から強風にあおられるように、頭上にチュウヒがやってきた。僕が琵琶湖のチュウヒ撮影に力を入れていたのは1985年ごろ。撮影の中心は埋め立て途中の矢橋帰帆島で、巣の場所は現在アスレチック公園の駐車場辺り。胴長を履いて巣から5mほどのところに三脚を固定、100mmレンズをセットし、そこから30mくらい離れたヨシ原内にブラインドを張り、ようすをのぞき見ながらリモコンでシャッターを切っていた。あのころの気力と体力がなつかしい今日この頃、久しぶりのV字滑空を記念にワンショット。 (撮影・Canon6D・ISO250)

2017/01/16 琵琶湖の外来獣 ・・・ ぬうっと出たヌートリア(守山市)

日本各地で生息域を広げているヌートリア、琵琶湖周辺でも目撃情報が多く寄せられるようになってきた。特定外来種に指定され厄介者扱いされているが、元を正せば毛皮を取るために飼育されていたものを、野外に捨てた人間側に責任がある。琵琶湖岸にひょっこり上がってきたヌートリア、僕との距離は10m。鼻をクンクンさせながら、もぞもぞと歩き、何かの臭いを探るように風上に顔を向け立ち止まる。そこでUターン、再び水に入りヨシ原に向かい泳ぎはじめた。彼らの未来はどこに向かっているのだろう。
(撮影・Canon6D・ISO250)

2017/01/09 イナゴをゲット ・・・ モズの早わざ(守山市)

冬のモズを見ていると、枝や野道の杭にとまり、獲物を見つけては地面におりて何かを捕食している。いったい何を食べているのか、野道の下草を探ってみるが、餌になるような小さな生き物は見当たらない。生き物たちの数が減り、じっと動かなくなる冬、それを見つけ出すモズの動体視力には、あらためて感心させられる。そんな捕食シーンを狙っていると、肉眼でも分かるほどの大きな獲物をゲット。写真を確かめるとイナゴを捕食したことが判明。寒さの続く今の季節、まだ生きているイナゴがいたことにもびっくり。
(撮影・Canon6D・ISO250)

2017/01/01 謹賀新年 ・・・ 東天紅鶏・トウテンコウ(天理市)

明けましておめでとうございます。
「今週の1枚」スタートは干支の「酉」です。撮影地は奈良県天理市にある石上神宮。境内にトウテンコウやウコッケイが放し飼いにされていて、昨年は年賀状の素材として撮影に訪れる参拝者が多かったようです。ニワトリは古事記や日本書紀にも登場し、神社では暁に時を告げ、神様の到来を告げる鳥として神聖視されているようです。境内ではあちらこちらから「コケコッコ〜〜〜〜」と長鳴きを競い合う声が聞こえてきます。
今年も自然に感謝、生き物たちとの出会いを期待し、野山へ繰り出します。
皆さま、どうぞよろしくお願い致します。